ルビーの自己陶酔
輝きを失わない自分
そのような己の姿に嫌気がさしていた
きらきらという音は自分の耳にだけきこえているのか。
輝く自分が、輝いていないものの姿を強調するかのようで、厭らしい
光りにごまかされた自分の嫌味で美しい表情
そのかおが人間の目を細め、
人間の欲望を映し出し、
わたしの価値を決めているのか。
もうあのいたいけな原石にもどって、
目立つことのない気楽な人生を送ることは
できないのだろう
輝きを求めて、危険な場所に出向くことはないのだろう
ルビーの輝きはもう二度とすたれることはないのだろうか