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「シーラカンス」っていったい何者!?わかりやすく解説します『沼津港深海水族館』【番外編】

みなさんこんにちは。サカバンバスピスです。

この記事作ってる時は流行ってました

今回は「沼津港深海水族館必勝講座」の特別編と題しまして、深海魚やシーラカンスについて知ったことを、既存の知識と併せてまとめていこうと思います。

水族館でぼーっと魚を眺めるのも好きですが、こうして新しい知識を得られるのも魅力の一つだと思います。

え?「ネタ切れしただけだろ」って!?

そもそも深海魚って?

よく「深海」と耳にするかとは思いますが、どれくらいの深さを「深海」と呼ぶのか、わからない方もいるかと思います。(私も最近まで知りませんでした)

結論から言うと、深海とは200m以深の海域のことらしい。有識者の方が教えてくれました。

光が届きにくいので、おそらく多くの方が想像しているとおり真っ暗です。

深海魚は遠いようで、意外と身近にいます。

キンメダイとか、

水族館でよく見るこいつとか。

深海魚はみなさんが思っているより身近な存在なんです。
ほら、今もあなたの後ろに……。(?)

生きた化石「シーラカンス」

「沼津港深海水族館必勝講座」の後編でも言いましたが、シーラカンスという名前の魚は存在しません。
シーラカンスとは、「シーラカンス目」に属するお魚さんたちの総称です。

ずーっと昔にはシーラカンス目のお魚さんはたくさんいたのですが、いろいろあってほとんどが絶滅し、現在残っているのは2種のみとされています。

とはいえ遺伝子分析の結果、見つかっている化石より多くの種に分岐したことが示唆されているそうなので、まだ見つかっていない生き残りシーラカンスがいるかもしれません。

現存しているシーラカンスはどちらもラティメリア科のラティメリアという種類。
彼らの身体的構造はほとんど同じで、体色だけが違います。

アクアマリンふくしまにて撮影

片方は「ラティメリア・カルムナエ」、もう片方は「ラティメリア・メナドエンシス」という名前が付いています。
前者は黒っぽい紺色、後者は茶褐色

私はカタカナが苦手で世の横文字すべてから逃げてきたので、wikiでカンニングしないと奴らの名前を思いだすことすらできません。

ということで、よく見る紺っぽいヤツは「コモロシーラカンス」、茶色いヤツを「インドネシアシーラカンス」と覚えています。

どちらも発見場所の名前です。簡単~!!

特徴1.背骨がない!?

シーラカンスには背骨がありません。代わりにホースのような管が通っています。中は油のような液体で満たされているのだとか。

美味しくなさそう……。

特徴2.”空白の期間”がある

シーラカンスは発見されるまで「絶滅した」とされていましたが、根拠なくそう言われていたわけではありません。

白亜紀の大量絶滅が起きたころから、シーラカンスの化石が発掘されなくなったんです。

じゃあここで絶滅したね~とされていたのに、なぜか現生種が見つかったから「生きた化石」と呼ばれているわけです。

特徴3.実は結構な種類がいた

現在見つかっているシーラカンス目の生物は、9科にも及びます。そのなかには5m以上の種や、川に進出した種もいるそうですよ。
川にシーラカンスが泳いでたらびっくりしちゃいます。

これはマウソニア科のマウソニア・ラボカティという名前のシーラカンス……のイラストです。映っているのは同行者ちゃん(?)です。

食べられちゃいそう……。

シーラカンスと魚類の分岐

この図に拒絶反応を起こす方もいるかと思いますが、全然難しい話はしません。

大丈夫。センター試験(死語)の生物基礎で全国1位を取った私がわかりやすく解説します。
これくらいしか人生で自慢できることがありません。(哀)

系統樹を上から見ていきましょう。
硬骨魚類はシーラカンス含む肉鰭類にくきるい条鰭類じょうきるいに分岐します。

条鰭類

現生の魚類の大体がこの条鰭類に分類されています。
まず、条鰭類は、

ポリプテルスに分岐し、

チョウザメに分岐し、

ガーなどなどに分岐し、

それからアロワナに分かれ……

水族館の写真が2,000枚あるから素材に困らない

残った奴らがよく見る魚です。(?)
シーラカンスが特殊な魚というのがよくわかりますね。

肉鰭類

分類の多い条鰭じょうき類とは異なり、肉鰭にくき類は単純。
シーラカンス、ハイギョ、四肢動物の3亜綱に分かれます。

ちなみに私は分類の「こう」を「あみ」と書いていた時期がありました。

ハイギョは肺呼吸をする魚です。実質シーラカンスの親戚(?)ですね。

四肢動物は両生類や爬虫類、哺乳類などなどを言います。
つまり、肉鰭類は人間の祖先の可能性があり、猫ちゃんは可愛いということです。

まじめに語りすぎてオチを見失ったので、最後に怒濤の猫ちゃんラッシュで終わりにしたいと思います。

かわいい
かわいい〜
かわいい〜〜!!

というわけで今回は特別編として、事前に調べた情報や水族館で得た情報をまとめた自己満足回でした。

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参考
・沼津港深海水族館”シーラカンスの謎” http://www.numazu-deepsea.com/coelacanth 閲覧日2023/06/12
・Inoue, J.G., Miya M., Venkatesh B., Nishida M., 「シーラカンス2種の分岐推年代推定」2005
・Inoue, J.G., Miya M., Venkatesh B., Nishida M., 「古代魚の分岐年代推定」2005


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