【読書】なぜ人は他社が気になるのか?(2008/9/30)

■目次

1. なぜ人は世間がきになるのか?
2. なぜ人は心にブレーキをかけるのか?
3. なぜ人は罪悪感をもつのか?
4. なぜ人はそのとき気まずくなるのか?
5. なぜ人は嫌われていると感じるのか?
6. なぜ人は嫉妬するのか?
7. なぜ友だちとうまくいかないのか?
8. なぜ人は相手を傷つけるのか?
9. なぜ人は恋におちるのか?
10. なぜ人は痩せたがるのか?
11. なぜ人はネットにはまるのか?

12. なぜその人は内定がもらえるのか

1. なぜ人は世間が気になるのか?

・集団ではお互いを支えるという構造が成立している
 →孤独好きの遺伝子は配偶者に巡り合うことが少なく残らない
 →集団での営み人類の遺伝子に親和性の高さが凝縮されていった。
 ※親和性とは遺伝子で出来ているのか?個性とは別のもの?
所属の欲求とは
 →社会の中に自分の居場所を求めること
 →食欲や性欲などと同じ基本的なもの
社会的排斥とは
 →他者から評価を得られず、うまく社会に参加できないことで排斥される
社会的排斥の三条件
 
①集団の存続や福祉に貢献できないこと
 ②協調性や道徳性の欠如
 ③魅力の欠如(他者から好意的な感情を抱かれること)
ソシオメーター(社会的計測器)とは
 →事故が他者からどの程度評価されているかを測定する
  - 評価が上がった場合:誇りや自尊心の高揚によって知らせる
  - 評価が下がった場合:自己嫌悪や恥ずかしさなど対人恐怖で知らせる
羞恥心とは
 →周囲から期待されている自己像と現実の自己像とのズレを感知
期待と現実のズレ
 →現実を上回るような過大な期待を受けた時に生じる
  他者からの期待を保つためには、実力に見合った期待を受けるのが重要
  →過大評価も羞恥心の警告対象となる

2. なぜ人は心にブレーキをかけるのか?

行動抑制という心のブレーキ
 →「やりたいことをやれない」場合、好ましい印象を見せたいが見せられ
  ないといった面接場面での行動抑制等「対人不安」の研究で事象的研究
  が見られる
恥意識とは
 →他社の目あるいは理想的自己を意識したとき、非難の対象となりえる
  ような事故の行為に対して生ずる気持ち
・日本人の恥意識
 →国際比較した場合、同調的恥意識に敏感である
・恥意識の対処法
 →「否認」「合理化」「正当化」があげられる
  - 否認:「これは実は恥ずかしいことではない」と自分で思いなおす
      「問題ない」と他者から言葉がけをもらう
  - 合理化:「誰も見ていなかったから大丈夫」と考えなおす
  - 正当化:「あれは仕方のないことだった、何も悪くない」と開き直る

3. なぜ人は罪悪感をもつのか?

罪悪感とは
 →自分が罪悪を犯したと思う気持ちであり、状況は以下の通り
  - 他傷:人を傷つけてしまった状況
  - 配慮不足:助けてあげるべきというルールを守れなかった状況
  - 利己的行為:不当な利益を得るというルール違反をした状況
  - 負い目:他者に負担をかけず、自分のことは自分で行うべきという
        ルール違反をした状況
 ※負い目に関して自分は相当敏感であるように思える。
私的自己意識とは
 →目標と自分の行動のズレについて内省する傾向
  私的自己意識が高いと罪悪感を経験しやすい
 ※自分は私的自己意識が高く罪悪感を感じやすい傾向がある?
・罪悪感には人間関係を円滑にし、関係を改善する機能がある
 →しかし、罪悪感が抑うつなど不適応反応につながることもある 

※これは自分によく当てはまっているように思える。

・慢性的な罪悪感の解消には
 →責任の再分配という認知行動療法の手続きが効果がある
  例:虐待を受けたことへの責任の見積もりを変更する
  - 変更前:自分「100%」
  - 変更後:自分「10%」母親「20%」父親「40%」アルコール「30%」

4. なぜ人はそのとき気まずくなるのか?

・気まずさの発生原因
 - 社会的評価懸念:他人が私をどう評価するか気がかり
 - 自己イメージ不一致:他人からの印象を考えると思いがけない
             そのような私は自分らしくないと思う
 - 相互作用混乱:他者に対してどのように行動するべきか、混乱
          周りの人に対してどのように振る舞ったらよいか迷う
 - 自尊心低減:自分はだめな人間だと感じる
         自分自身のことをみじめだと思う

※自尊心低減のダメ人間と思う気まずさは自分自身に常にある 

・気まずさの否定的側面
 ①堂々と振る舞ってしまえば気まずくない
 ②慣れてしまえば気まずくない
 ※ダメ人間と思うことになれるのは良くないな

5. なぜ人は嫌われていると感じるのか?

自我漏洩感とは
 →対人恐怖症の一種で特徴は以下の通り
 ①事故から他者へ何かが漏れ出てゆく(自我漏洩感)
  →「自分の考え(思考)」「自分が感じていること(感情)」
 ②自己から他者に漏れ出ているものが他者に不快を与える(加害感)
 ②その結果、他者にさげすまれ忌避される(忌避感)
・自我漏洩感を苦痛にする要因
 ①自分には人を不可にすると思う(加害意識
 ②人に嫌われたくないと思う(拒否回避欲求
 ③相手が気持ちを探るようなめで見ていると思う(猜疑心
 ④自分の気持ちは内緒にしておきたいと思う(秘密主義
 →上記傾向が高い人は苦痛が高まる

※1、2が特に自分に当てはまる

嫌われていると感じる心の対処法
 →他社に過度に働きかける方向は不適切
  自分の行動や考え方を変える形で対処するのが現実的
   ①なるべく早く礼儀正しく一言謝ってしまう
   ②一時的に、嫌われたと感じた相手から物理的に距離を置く
   ③嫌われた原因探しを過度にしない
    →上限時間を設定し、その時間内でじっくり反省
   ④嫌われた際の実質的な不利益を客観的に確認する

6. なぜ人は嫉妬するのか?

・嫉妬とは何か
 - 自分の愛する者の愛情が他に向くのを恨み憎むこと
 - 自分より優れた者を妬み嫉むこと
・嫉妬と妬み
 →嫉妬持っている何かを失いそうなときに生じる
  妬み何かを持っていないとき生じる
・社会的比較
 →他者と自分を比べること
自己評価維持モデル
 社会的比較はポジティブな自己評価を維持・獲得するために行われる
 とした社会的比較理論の一つ
 - 比較過程:自分が関心を持っている領域について他者と比べること
       他者が優れていると、自己評価は引き下げられてしまう

※同期とやっている内容が同じと思い、優れていると思って自己評価が下がる

 - 反映過程:関心のない領域について他者と比べること
       他者が優れていれば自己評価は高まる

※友人が違う分野で評価されていると誇りにおもう

・嫉妬の対処法
 - 自己信頼:感情を出さず、自分なりに努力する
 - 自己補強:自分のポジティブな面に目を向ける
 - 選択的無視:重要なものからあえて目を背ける

※努力が少し足りない、ポジティブな面を見ようとしていない

・妬みは自分が何を欲しがっているかを知らせてくれるもの
・嫉妬と向き合わないことによる弊害
 →慢性的に気分が落ち込む、誰かを傷つける

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