1.3 馬の自主性
誰かに自主性を求めるときに読んでみて下さい。
問い:馬に「自主性」はあるのでしょうか。
答え:あると思います。
馬が人からの命令や指示に対して、思い通りに動かないとき、
人は、
「馬に舐められている。」と腹を立てたり、
「馬が自分を認めていない。」と落胆したり、
時には「ダメな馬」と相手を見下げたりします。
でも馬が人を舐めたり、「私はあなたをリーダーとして認めない!」などと考えたりすることは、おそらくありません。
そもそも、常に100%。
人の存在を100%、受け入れている生き物を相手に、
指示通りに動かないなどということがあり得るのでしょうか。
馬が動かないのは、ただ単に、その時の自分の指示が、馬が「動けない」ように、または馬が「動かない」ように「指示」しているから。
馬はいつだって、人の言うことを聞いてるよ。
(元陸軍少佐 星子友宏氏の言葉)
つまり、ウマの「自主性」が発するのを抑えているから。
そこにあるのは、人の側の焦りだったり、いらつきだったり、
無気力だったり。
すべて人の側に原因があるのに、
ウマに自主性を求めても、
ウマにして見たら、それは筋違い・・・。
【馬の自主性】
馬の自主性は、人と馬が共通の喜びや達成感を共有するという経験の裏付けがなければ生まれません。
ウマが自主性を発揮するのは、
アメが欲しいからではありません。
褒められたいからではありません。
認められたいからでもないでしょう。
日頃、人との間に、喜びや達成感を共有していれば、
「自主性」という言葉が無用なくらい、楽しく「意思疎通」できます。
↓ 馬の自主性、馬と人が共に在る感覚をしっかり実感している時の様子
※引用部分はすべて、ホースハーモニー読本(株式会社葉山ハーモニーガーデン)からの引用です。
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