kamisama/kamisama
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仮に僕が犯罪を犯す時、多分これをカーステで流しながら街へ出ます。前日の4時ぐらいに寝て、11時に起きて、二度寝してまた起きたら3時くらいになっていて、なんだかんだだらだらしていたらもう5時前になっていて、もう良いわいっそ悪いことやって捕まろうと思ったら、最後の晩餐はこれにする気がします。
意味もなく遠回りをして住宅街の細い道を通った時に、地域の清掃ボランティア団体がゴミ拾いをしていて、ああ今日日曜日だったんだ、ほんともう捕まるしかないなと思いつつ、その老婆や子どもを含む歩みの遅い団体がゆっくりと横断歩道のない道を渡るのを長い間見ている時にだらだらとこのバンドの音楽が流れていたら、ここはもう既に地獄なんだと錯覚しそうです。
でもきっと、包丁を買う為にホームセンターに車を停めてエンジンを切ろうとしたとき、やっと流れている音楽が耳に入って来て、ああ、良いアルバムだな、もうどうでも良くなってきたな、帰ろう、と思うんだと思います。どうでも良い、が丁度2回あると、人は元に戻ります。
何が言いたいのかと言うと、最初から効能みたいなものを求めて音楽を聴いてはいけないと言うことです。「こういう気持ちに浸ろう」と思ってかけたCDが、きちんと聴こえてきた試しがない。なんかよくわからんが、と思いつつ音楽を聴いていて、突然はっとする瞬間が僕はとても好きです。神様ってそんなだと思います。
余計なことかもしれませんが、AVのチャプター画面で流れる音楽って、パツイチ抜いた後戻って聴くと、ほんとクソうるせえなと思いますよね。特にしんみりした曲調のやつ!何ドラマ持たせようとしてんだよ!
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