生活が良くなったと実感することのひとつは、インターネット。
正解中のあらゆる人の日記、感想、評価、主張、書評などの「考え」を自分の興味関心に沿って取捨選択して読むことができます。
私は今、誰かが動画投稿サイトに投稿してくれたラジオ音声をMP-3としてSDカードに保存し、作業をしながらMP-3プレイヤーで、この音声を聴くことにはまっています。
今、聴いているのは文化放送の「武田鉄矢 今朝の三枚おろし」。
タイトルのごとく、武田氏が読んだ本を自分なりに解釈して伝えてくれるというもの。
私は海援隊のコンサートも何度か参加したことがあるのですが、武田氏の「語り」は絶妙で、そのトーンの強弱といい、語り口といい、まさにひき込まれます。
この日聴いたのは、ミッチ・アルボム著 「モリー先生と火曜日」の中の「東洋人は、いつも死を小鳥のように肩に乗せている」というようなもの。
この言葉に関して、ある方が、これは映像版に対してなのですが、非常によい感想を投稿してくれているので引用させていただきます。
武田氏いわく、例えば女房がどんなにまくしたててきても、「やがては死ぬのになぁ・・・」とふと心に思うと怒りもおさまるのだとか。それはちょっと冗談ぽい表現ですが、これは現代生活には非常に有効です。
例えば、ちょっとハンドルを握れば、みんなが躍起となって割り込んだり、信号無視したり。そういう状況に出くわしてイライラしたときに「そんなに急いでどこへ行くんだ?みんなやがて死ぬのに」とふと心の中で思えば、苛立ちもおさまるでしょう。
そして「さぁどうぞ」と譲ってあげるゆとりもできるでしょう。
何か他人から猛烈に批判されたり、追及などされたりした時も然りなのです。