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#27【お悩みに答えます】なんであの人はあんなに攻撃的なの?

 こんにちは、人馬交流分析士のりょーじ(@Horse Value)です。人馬交流分析って何?りょーじって誰?それをやって何になるの?という疑問への答えは#1をお読みください!

 僕が馬と人との交流を題材として、人間の生活を豊かにしたいと考えているお話を#2~#7でしてきました。
 

 ただあんまりまだピンと来てない皆さんのために、馬との交流体験が実際にどんな風に生活に活かされるか、具体例をあげてお話ししていきたいです。

 そこで、皆さんがもつお悩みを一つづつ見ていき、そのあと馬との交流体験から得た学びで解決策を提案する、という形式でこの何回かは進めていきます。

 

 では早速本日のお悩みを見ていきましょう。

 「なんであの人はあんなに攻撃的なの?

 これと少し似た話題を#22でやりましたね。その時にお話しした「固定観念なく観察すること」「その指を自分に向けてみること」も大切なのですが、攻撃的な人というテーマについてはもう少し違う視点も有効です。

 それについて話していきます!今日のラインナップはこちら!
・攻撃性の立ち現れるシステムとは
・馬から学んだ攻撃性の仕組み
・生き物にとって最も大きな感情〇〇
  

 実は今日で具体的なお悩みについてヒントを提示する、というお話は一旦区切りをつけます。
 ということで、集大成です。
 最後に、今まで僕が力を入れてお話してきた「感情」についてお話していきます!

 早速行きましょう!

攻撃性の立ち現れるシステム


 何だかものすごく攻撃的でいつも誰かに当たり散らしているような人っていますよね?そんな人を見ると大抵の人は嫌な印象を受けるんじゃないでしょうか?

 そんな行動をするべきではない!と思っている人は自分を律することができていて、攻撃的な人を見ると、なんでそれができないんだろう?と不思議に思うかもしれません。

 前回、感情が同じシステムによって生まれている、というお話をしましたがこの攻撃的な行動が起こることにもシステムがあります。

 何らかの感情があり、その人の性格・性質という在り方の要素を通ってどのような行動が起こるか決まっているわけです。

同時に同じ行動でも違う感情から起こっていることもある

 だからこそ、人間の行動というのは同じ感情を起点としていても違うことがあるので、お互いが違うシステムを持っていると勘違いしやすいのです。

 では、具体的に攻撃、という行動に移るという人はどのような感情からそんな行動をしているのか、見ていきましょう。同じ感情を持っても別の行動をする人がいる、ということがその行動から感情を押しはかることができないか、というとそうではありません。

 攻撃という行動の裏側には決まったパターンが存在するのです。つまり、攻撃的な人が共通して持っている感情があるということです。

 それを見ていきましょう。

馬から学んだ攻撃性の仕組み

 #1でお話しした、パラソニア君のお話を覚えていますか?あの時読んだときは何となくしか理解できなかったことが、今はおそらくしっかりと理解できると思います。

 もう一度読んでみましょう。

 パラソニア、という名前の馬がいました。
 「あいつは性格が悪い」と誰もが言いました。
 「蹴る、噛む、暴れる」そんな馬だ、と。

 僕は最初その馬に乗る必要がある時、身構えました。案の定、パラソニアは噛み付いてきました。でもその目を見て中学生くらいの僕は思ったのです。

 彼はどこか恐怖に満ちている、と。

 だから僕は徹底的に安心してもらおうとしました。僕は彼より強くない、戦わない。だから安心してくれ。

 すると不思議なことに、僕は彼への恐怖心を自然となくしました。そして、僕らはいつしか自然と仲良くなりました。

 ということでした。改めて読んでいただいて#1で読んでもらった時と少し理解が変わったんじゃないですか?

 僕はあの時、彼の攻撃性の起点となっていた恐怖に気づいた。その「感情」に辿り着いたからこそ、僕は彼のことを理解できたわけです。

その馬の中にあるシステムはこれ
攻撃されたときに大切なのはその奥にある感情を見ること

 #22でお話していた「固定観念のない観察」というのも「行動の裏側にある感情」を見抜くために必要なことだったのです。


生き物にとって最も強い感情〇〇


 その攻撃性の裏にあった恐怖という感情はとても厄介です。自分の身が危険に侵されるのではないか、という恐怖は生き物にとって最も大きな感情です。

 これも全動物の持つ「共通点」だと思います。

 恐怖心を持たない生き物は、生存競争の中で滅びてきたからです。

 しかし、人間はその想像力を発展させたおかげでこの恐怖をさらに複雑化させてしまいました。未来の可能性についても恐怖を持つようになってしまったのです。

 そして、頭が良く記憶力が高く学習能力が高いゆえに過去の痛みを覚えていてそれを恐れ続けてしまうのです。

 これが#8や#9でお話していたポイントです。

 過去の痛みを避けようとする、未来の不安を遠ざけようとする…恐怖や不安が誰にとっても最も大きな感情であるからこそ、未来への不安感やトラウマを拭い去ることは難しいのです。

 ここで大切なことは「誰もにとってもそうである」と理解することです。攻撃という行動も根っこまで感情を遡っていくと必ず恐怖、というものにぶち当たります。そして今話してきたように恐怖心というのは誰にとっても最も大きな感情なので、それを頭で悪いと分かっていても止めることが難しいのです。


 では、どうしたら良いのか。馬との交流の例で見たのと同じです。自分自身の恐怖をコントロールするたった一つのシンプルなやり方があります。

 その恐怖や不安を見つめること、そしてそれに寄り添って受け入れることです。


 あらゆる人が自分自身の恐怖・不安に向き合い、その上で互いに理解しあって受け入れあっていく世界が出来ていく…それこそが世界を平和にする道だと、僕は思います。

【お悩みへの回答】その人が攻撃的なのは、恐怖心からではないですか?嫌かもしれませんが、よーく観察してその人の感情を読み解きましょう。

 明日も一日頑張りましょう!


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