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いつか、未来志向。

社会人1年目からいまに至るまでお世話になっている先輩が、とてもワクワクするニュースリリースを発表した。

発起人となる津田賀央さんは、2015年12月に長野県富士見町にてコワーキングスペース「富士見 森のオフィス」を立ち上げた。

東京の電機メーカーに勤めながら、ダブルワークのような形でコワーキングスペースを運営する。しかも富士見町に移住もした津田さんは、「電車で2時間ほどだよ」なんて当時から言っていたけれど、僕には夢物語のように聞こえた。

こんな働き方が『いつか』可能になったら素敵だろうな」くらいの気持ちだったけれど、コロナ禍という「追い風」もあり、リモートワークや移住に関する考え方はグッと現実味を帯びている(というか、既に「現実」になっている)。

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津田さんはnoteで、こんなことを書いている。

「コワーキングスペースの出店」という相談ではあありましたが、これまでのようなコワーキングスペースはもう要らないという考えがありました。

リモートワークが普及しコワーキングスペースやレンタルオフィスはどんどん新設されているけれど、ヘッドホンでzoomしながらリモートワークは、Co-workingというより“個Working”のように見える。自宅でもカフェでも仕事はできる今、他者との交わりが希薄なワークスペースは必要だろうか?

(note:yoshio_tsuda「2023年からの、Route Designとしての新たな事業」より引用、太字は私)

僕は2021年夏に勤めていたベンチャー企業を辞め、ひとりの会社を起業した。オフィスは、自宅近くのコワーキングスペースを利用している。

「成功するかはともかく、オフィスに通わない働き方ができる」と喜んだのは束の間で。津田さんの表現する「個Working」で密やかに働く日々を続け、言いようのない孤独・孤立を感じている。

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海外のコワーキングスペースの知見もある津田さんが提唱する、次世代のワークスペースは「新たな創造のための、自由な協働空間。」というコンセプトだそう。

PCを持ち込んで作業することもできるし、ペインティングやクレイモデル、簡単な木工ができる大型の制作デスクも同居している。制作した「作品」は、ミニギャラリーとして展示することも可能だそうだ。

隣の人が、何の仕事をしているか分からない。まあ、安いからこのまま利用すれば良いや。

そうやってコワーキングスペースは立地と価格による「競争」が乱立している。しかしそこには、当初「コワーキングスペース」と聞いて想像していたようなワクワク感とは無縁だ。

もう一度、津田さんは「コワーキングスペースとは何か」と定義し直そうとしているのではないか。

色々なワークスペースがあっても良い。けれど、働く人たちは「もっとこういう場所があったら良いのに」とモヤモヤを抱えていたはずで。そんな潜在需要を掘り起こし、新しい協働空間を作ろうとしているのではないか。

来年の春、横浜で新しいことを始めます。今までやってきたことを活かしながら、次の10年を見据えてのチャレンジです。 今日付けでRoute...

Posted by Yoshio Tsuda on Wednesday, November 30, 2022

津田さんのFacebookには、見たこともない数の「いいね」やコメントがついている。津田さんの未来志向に、多くの人が共感したからだろう。

創業2年目の僕にとって、そのプロジェクトはキラキラしているように映る。でもそれは、2015年から、津田さんが地道に実績を作り続けてきた成果のひとつなわけで。

未来志向のあるプロジェクトは、一朝一夕に形にできるわけではないのだ。

それでも、いつか、いつの日かの未来志向のために。僕自身も、日々の仕事に、一生懸命臨もうと思った。

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新しいワークスペースの名前は「Pile(パイル)」。そしてドメインは「.yokohama」だ。

なにからなにまで、津田さんはやることが一貫している。その背中に追いつくのは、まだまだ先になりそう。頑張らないと!

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