見出し画像

統一地方選挙で、政治家と対話したこと。

統一地方選挙、いよいよ後半戦が本格化している。

神奈川県知事選挙が地獄だった」といった話は尽きることがなかったが、本当に残念である。僕が予言した通り黒岩さんが「圧勝で再選」したわけだが、これでは知事が勇退しない限り、次期選挙も同じような選択肢しか有権者に提示できないだろう。「負け戦」に進んで出馬する候補者などいないからだ。あれだけスキャンダルが報道され、そして何より黒岩さんのコロナ対策に首を捻る人が多かったにも関わらず、蓋を開ければ変わらずのトリプルスコア。投票率は40.35%。

白票に投じた人はいるかもしれないが、それらはほとんど報じられることはない(つまり影響力を持たない)。残酷かもしれないけれど「誰に投票したか」でしか、民意の反映というのはできないことが分かるだろう。

一方で、4月23日投開票の北区長選挙は、新顔候補3名が出馬。最高齢88歳、6選目指す現職に対抗すべく、かなりの盛り上がりを見せている。

前回は接戦の末、若手が高齢現職に負けたけれど、「接戦だった=勝機がある」という形で、北区の場合はいくつかの選択肢が提示されているというわけだ。(そういった意味で、前回敗北した音喜多さんの「負け」は無意味でなかったことといえる)

そんなことをつらつらと書いた、以下のnoteもぜひ読んでほしい。まじで政治や選挙に絡んだnoteは読まれないので、非常に歯痒い気持ちなのだ。

*

さて今日は、政治家との対話について。

政治や選挙のことを偉そうに書いているが、僕はこれまでほとんど政治家と話したことがなかった。

政治家は雲の上の存在ではなく、あくまで有権者の代表に過ぎない。そう頭では分かっていたけれど、対話する意義も感じていなかったし、そもそも対話する術が分からなかったのだ。

ただ、とあることから住んでいる地域で「困りごと」が発生した。1年半前のことだ。

詳細の言及は避けるが、関係者(住民)だけでは解決できそうになかった。役所の方も親切ではあったけれど、いかんせん部署が縦割りで、それぞれの部署を横断して対応・調整してくれるような「誰か」が必要だったのだ。

そのとき僕がとった行動は、Twitterを通じて地方議員にDMを送ったこと。「〜〜で困っている」と連絡してみたのだ。

その方からは、すぐに丁寧な回答を送っていただいた。翌日には、関係各所を回っていただいたようで、僕が知らなかった事情なども教えてくれた。

結果として「困りごと」は解決には至らなかったけれど、地方議員のサポートは心強く、「ひとりで戦わなくても良い」と感じられた。

*

国政選挙で、例えば岸田総理と話したいと願っても、なかなか簡単ではないだろう。

話せたとて、日本全国に目を配る岸田さんに、いち地域の具体的な困りごとの解決を期待するのは難しい。岸田さんの仕事は、日本という枠組みにおける仕組みづくりだからだ。

そういったとき、地域の困りごとで頼りにすべきは、地方議員なのかもしれない。

昨日、件の地方議員が、駅前で演説を行なっていた。

演説終了後に御礼を告げると「他に困っていることはないですか?」と逆に問われた。

いきなりの質問に驚いたが、

・中小企業の経営者への創業支援が手厚くない
・とある公共施設へのアクセスが悪い(別の場所を会場として設置してくれないか)
・近所の交差点の形が歪、幼少の子どもの横断が不安である

などを、伝えてみた。

道路交通に関しては東京都の管轄のようだったが、「確認して、関係者に伝えておきますね」との言葉をもらった。とても心強く感じた。

もちろん選挙中の話だから、丁重に扱われたという説はあろう。だが、それは「対話をしない」理由にはならないのではないか。

地方選挙、とりわけ市区町村の議員を選ぶようなタイプの選挙の場合、有権者の関心はそれほど高くない。候補者も、ぽつんと演説しているケースもけっこう目にするように思う。

であれば、勇気を出して話をしてみてはいかがだろうか

「こういうこと、困ってるんですよね」と対話してみる。10〜30代のリアルな声が、政治家に届くことの意義は、実はけっこうあるんじゃないか。前述した交差点の話は、その方も知らなかったようで。

そんな「知らない」は世の中に溢れているわけだから、有権者も「知ってもらう」ためのアクションをもっと起こしても良いのではないだろうか。

そんなこんな、わずかな期間の統一地方選挙も間もなく終了する。少しでも有権者の関心が高まる選挙であることを祈っている。

#政治
#選挙
#投票
#投票率
#地方選挙
#統一地方選挙

いいなと思ったら応援しよう!

堀聡太
記事をお読みいただき、ありがとうございます。 サポートいただくのも嬉しいですが、noteを感想付きでシェアいただけるのも感激してしまいます。