仕事の振り返り(2021年12月4日)
12月になりました。
先月の振り返りは追って行ないたいと思いますが、最近、やりたい領域が少しずつ見えてきたような感じがします。
企業向けに採用のお手伝いをする仕事は引き続き受けていきたいのですが、編集領域の仕事へのワクワク感は日々増すばかりです。
人、もの、こと。
表面的に見えるよりも、深層にはもっと多くの価値がつまっています。それは換金可能な価値とは限りませんが、広く読まれるべき要素を含んでいます。それらを引き出せるかどうか、編集の力にかかっています。引き出せるかどうか無限の可能性があって、今はそこにめちゃくちゃ興味を持っています。
もちろん採用と編集は、クロスオーバーする余地もたくさんあります。
勢いで「創業」という手段を選びましたが、日々、真剣に仕事のことを考えていく中で、ようやく自分がなしたい仕事が見えてきたように思うのです。(もちろん思考はずっと繰り返していくと思うので、今の感覚が正解とは限りません。ただ今思っていることを記録することは、今後の自分にとっても意義があることだと思うので、備忘録的にも残しておきたいと思います)
ということで、今週の振り返りです。
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1週間の振り返り
11/29(月):
Webサイト「ふつうごと」で青木優莉さんの「その2」の記事を公開しました。
編集補記にも書きましたが、彼女の記事を出すにあたって、本当に色々なことを学びました。彼女と彼女の周辺の人たちだけで完結するような記事にはしたくない。彼女を知らない人が、もっと言えば僕のことを知らない人でさえもたまたまページを訪ねたときに「面白い!」と思ってもらいたい。
力不足も痛感しました。雑誌「BRUTUS」の編集技術の高さを改めて思い知らされました。
それでも、今、僕が持っている能力で勝負する他ありません。12月も魅力ある人たちの記事を公開予定です。編集と向き合って進めていきます。
11/30(火):
今月始めたエッセイ企画「愛を語ってくれませんか?」の、松金里佳さんのエッセイが完結しました。
こちらも編集補記に書かせていただきましたが、学びの多かった仕事でした。気を遣っていただいたのか、松金さんから「編集者のほりさん」という言葉もLINEなどでもらったんですが、励みになります。
全4本、素晴らしいエッセイなのでぜひ読んでもらえたらと思います。
12/1(水):
月が変わりました。
12月の仕事の予定をざっとレビューしつつ、お客さんとも仕事の流れについて確認することができました。今はあまり実感はないですが、年末にかけて世間はすごくバタバタしてしまいます。
なので「営業」という意味でやれることは限られていきますが、粛々と、自分のできることを仕込んでいけたらと思います。
12/2(木):
少し時間に余裕があったので、午前中は、早稲田大学の村上春樹ライブラリーに行きました。もともと村上さんのファンなので、彼のキャリアがつまった図書館はとても居心地が良く。その上で、仕事柄というか、僕だったらどんな風に村上さんの魅力やキャリアを編集で表現するかなども考えていました。たくさんの刺激がある空間でしたが、本来であれば予約がつまっていて、1ヶ月先まで行くことができません。たまたま空きが出ていて、幸運だったなあと思います。
午後は、来年「ふつうごと」で取材予定の方と会ってきました。
正式な取材ではないのですが、面白いお話を聞くことができて良かったです。様々な職業の人と会えるのも、編集の仕事の醍醐味ですね。
12/3(金):
エッセイ企画「愛を語ってくれませんか?」ですが、12月はやまのぼりさんに書いていただくことになりました。
新社会人のやまのぼりさん。日々の出来事を綴る柔らかい言葉、加えて感受性豊かなイラストに惹かれていました。
1本目は、やまのぼりさんのパーソナリティがよく分かる、イラストが添えられたエッセイです。これからどんなエッセイが届くのか、僕自身も楽しみにしています。
Keep(良かったこと、今後も続けること)
編集に関するnoteを何本か出しました。
今書けることは限られているのですが、だからこそ、ぼんやり思考していることの言語化は続けていきます。
現時点で「言えること」「書けること」が限られているのは承知しています。だけど、「今しか言えない」「今しか書けない」ことも少しはあるはず。その積み重ねが、未来の自分を作っていくはずだと信じています。
この領域に詳しい人から見れば「なんて幼稚なことを……」と思われるかもしれませんが、そういった批判ももちろん受け止めながら、編集に関する言語化は続けていく所存です。
Problem(悪かったこと、今後はやめること)
時間のかかる仕事の先延ばしは止めようと思います。
工夫すれば短縮できる類の仕事ではないものが、いくつか存在します。慌ただしい中で、時間をショートカットできない仕事はしんどいのですが、先延ばしにしても解決できる話ではありません。
むしろ、鮮度が高いうちに着手し、早めに遂行していった方がプラスなことも多いはず。デスクワークすべき日もカレンダー登録してしまって、その日はそれに専念する、みたいな心積もりでいこうと思います。
Try(次に挑戦すること)
来週から新しいプロジェクトが始まります。
プロジェクトに漫然と参加するだけでなく、自ら提案したり、企画を持ちかけたりという姿勢で臨みたいと思います。準備はしっかりと。はじめまして、の方々も多いので、信頼関係を早めに作れるよう頑張っていきます。
月初の課題に対して
月初の課題は、
・新規案件を増やす
・会社のホームページを作る
・Facebookで起業の報告をする
になります。先週のnoteで書いた通り、新規案件に関しては目処が立ちました。本当に良かった。
会社のホームページを作ったり、起業報告は至れませんでした。優先順位の高いものが挟まれていくと、なかなかじっくりとデザインなどを考える時間が持てません。そういう意味では12月はチャンスのような気がするので、また12月の課題を立てつつ、しっかりと課題遂行を進めていきたいと思います。
学び、辛み
12/4(土)、息子と渋谷に行きました。
PARCOで開催されている、ほぼ日刊イトイ新聞による「りんご狩りかもしれない展」を訪ねるためでした。
展覧会は面白かったのですが、渋谷の街並み・喧騒には考えさせられることが多かったです。ノイズというか、何もかもが騒がしい。
賑やかなことは必ずしも悪いことではないのですが、今日感じたような喧騒を、多くの人たちは求めているのだろうか……。渋谷で展開されていたジャック広告なども、クリエイティブを見すぎて気分が悪くなってしまいました。
街づくり。
考えていきたいテーマです。
まとめ
全体的に「ふつうごと」に時間を費やすことが多かった1週間でした。
来週は、新しく始まるプロジェクトに関する業務もあります。信頼関係を早期から築けるよう、準備を入念にしつつ、仕事に取り組みたいと思います。
おまけ:「成長可能性に関する説明資料」の雑感
今週読んだ資料は、株式会社アマナです。
やっていきたい仕事と、近しい領域の事業展開されている会社で、色々学びになることが多かったです。
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・株式会社アマナ(2021年11月26日)
P7にビジネスモデルとして収益構造の言及があります。
収益構造成長性と収益性を追求する観点から事業付加価値(売上高-外注原価)を重要指標として採用しております。損益計算書における売上総利益(売上高-売上原価)の売上原価部分について、アマナグループのマネジメントモデルでは、売上高に直接紐づく変動原価、売上高には必ずしも直接紐づかない固定原価に分類のうえ、指標管理を実施しております。
(株式会社アマナ 事業計画及び成長可能性に関する説明資料 2021年11月26日(適時開示)P7より引用)
・売上高 - 売上原価 = 売上総利益
・売上総利益 - 販売費及び一般管理費(アマナでは「固定費」と呼称) = 営業利益
と、社会人なら誰しも叩き込まれる計算式ですが、上述のような書き方を伴うことで「これが重要指標なんだよ」と対外的に説明責任を果たそうとしています。おそらくこちらはコロナ禍で売上が減ったけれど、収益構造はそこまで変わらないので業績への影響は軽微であるというロジックなのかもしれません。
一方で「競争力の源泉」ということでP15, 16でページが割かれていたのですが、若干抽象度が高いような気がしました。これは否定したいわけではなく、この領域を、外部に説明することの難易度の高さを示唆しているものと思います。
「ワークフロー全体をデジタル化されたプラットフォームにおいて展開し、個別プロジェクトを通じて得られるスキルやノウハウを属人化させず、ナレッジとして蓄積し、標準化して活用していく共通基盤を構築・運用することで、集団・組織であることのスケールメリットを最大限発揮していく仕組みこそが、継続的な価値提供を実現する競争優位性を支えるモデル」
コスト構造を見直すことが、2021〜2023年の中期経営計画で必須になるようです。
上述したことは現時点で実現できているわけではなく、これからここに向けて頑張っていくんだというメッセージのようにも読み取れました。
アマナのように実績のある企業であっても、手綱をしっかりと握ろうとしている姿勢は素晴らしいですし、こちらの背筋も伸びるような感覚があります。ロジックだけでなく、メッセージの出し方についても学びになりました。
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