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届かないと意味がない。

株式会社Blanketのオウンドメディアにて、イベントレポート執筆を担当した。「注文をまちがえる料理店」「deleteC」など、話題になった企画を数々手掛けた小国士朗さんが登壇したものだ。

当日のイベントは介護業界で働く方が多かったようだが、小国さんのメッセージは業界外で働くひとにも価値ある内容になっている。ぜひご一読いただきたい。

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このnoteもそうだけど、「書くだけで届く」ことはない。

「良いことを書けば、誰かに届くはずだ」と考えるのは甘くて。だいたいの情報が相手には届かない、届かないことを前提に考えた方が良いというのが小国さんのスタンスだ。

さらに小国さんはいう。「大切なことは届かない。届かないものは存在しない」と。

どんなに精魂こめて作り上げたものでも、誰にも知られなければ「存在しない」と同じこと。昨年創業し、Webサイトを通じて情報発信しているが現状なかなか広がっていない。だからこそ、グサッときた。

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このイベントレポートでは、僕は取材(ファシリテート)には関わっていない。もともと小国さんが話していた内容を、原稿として執筆した。

何度も動画を聴き返しながら「これは自分に伝えてくれているものだ」という思いを何度も抱いた。面白いスピーチというのは、1対1のように感じるもの。小国さんのスピーチは、まさにそんな熱量が伝わるものだった。

音楽を文字にすること、映画を文字にすること。どちらも非常に難しいし、限界がある。同様にスピーチも、それを文字にするのは難しいものだ。当日の熱量は、一言一句、正確に書き起こしても伝わらない。

小国さんは「熱狂する素人」という言葉を使った。中途半端にプロ面するよりも、様々な事象に対して面白がる素人であった方が良いというもの。

だから「上手い文章を書こう」という思いは捨てた。多少冗長になったとしても、「あーこれも面白い、このエピソードも拾いたい」みたいな自分の感覚を大事にして原稿に臨んだ。

どんな感想をお持ちいただくかは人それぞれ。小国さんが手掛けてきたプロジェクトやTIPS的なものも面白いけれど、小国さんのスタンス(仕事の流儀)がどーーん!と伝わると嬉しいなと、個人的には思っている。

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そんな小国さん、現在は、がん治療研究の支援を行なうプロジェクト 「#deleteC大作戦」に奔走している。

参加方法はいたってシンプル。

プロジェクトに参加する企業・団体(↑のリンクの下部に参加企業一覧が掲載されている)の商品やサービスを購入・利用するだけ。売上の一部が寄付金として、企業・団体から支払われるというもの。

#deleteC大作戦 のハッシュタグをつけてツイートすると、1投稿につき100円が寄付されるそう。参加者の可視化も面白く、オンラインながらお祭り気分を味わうこともできる。

イベントレポートの中でも書いたが、「がん治療研究」に対する関わりは、なんだか敷居の高さを感じるもの。

「僕のような素人が関わっても良いのか」「もっと勉強しないといけないのではないか」といった心理的ハードルがあり、結果的に、なにも関わりを持てなくなってしまう。

こういった取り組みに、良い意味で「乗っかる」フットワークの軽さを持っていたい。気になる方は、いますぐ参加してみてほしい。

ちょっと「C」が見えているが、僕も先日参加しました。

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ほりそう / 堀 聡太
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