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仕事の振り返り(2021年12月25日)

クリスマスですね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

早いもので2021年最後の土曜日です。6月末に会社を退職し、7月から「仕事の振り返り」の週次報告を始めました。たった半年間ですが、継続してアウトプットできたことは良かったなと思います。

(おそらく一般的に)年を重ねるごとに、時の流れが速く感じられるようになります。それはつまり過去の些事をどんどん忘れてしまうことを意味します。

些事、と書きました。

でも、ほとんどの仕事は些事の積み重ねで成立しています。「あのときに〜〜と言った」ことで仕事を得られることもある。逆もまた然り。やらなかったことの後悔もあります。

(これまた一般論ですが)人間は、過去から学ぶことが苦手です。大きな理由の1つに「忘れっぽい」というのがあるのだろうと思います。週次で振り返りをしていても何かと忘れてしまうので、それほど効果はないかもしれない。毎週駄文を重ねる労力に見合わないことをしているのかもしれない。だけど、凡人が生きる道は、地道なことを継続することしかありません。

2021年は間もなく終わりますが、来年も引き続き週次更新を続けていきます。ぜひお読みいただき、何かあればコメントやDMをいただけると嬉しいです。

では、今週の振り返りです。

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1週間の振り返り

12/20(月):
原稿執筆を中心に1日を過ごしました。なかなか筆が進まず、ラジオや音楽を切り替えながらやってましたが、あまり効果がなく。

「5割の出来で良いからテキストを埋めよう」と割り切ってからは、わりとスラスラと書けたような気がします。毎日noteを書いている身ですが、相手に「伝わる」文章を書くのは難しいです。

今週末、Webサイト「ふつうごと」で公開するエッセイの原稿があがってきました。粗いながらも力作で読み応えがある内容でした。元原稿の粗さを損なわないように、リライトのお願いをしました。全力の文章に対して、真摯に向き合わないと失礼なのですが、ちょっとヘビーなリライトをお願いしてしまったかもと反省しています。

新しいプロジェクトで、編集者と共に仕事をするようになりました。編集によって、文章は良くもなるし悪くもなる。それを強く実感しています。僕もライティングだけのときもあれば、編集を担当することもある。役割を求められていることもあれば、自分で設定しないといけないこともある。考え事で頭がいっぱいになることもありますが、ひとつずつ丁寧に仕事に取り組んでいく所存です。

12/21(火):
時間が空いたら映画でも観に行こう。と思っていたのですが、仕事が立て込んでいたので、諦めてスターバックスで作業に明け暮れました。

時間を見つけて、末尾に記載している「成長可能性に関する説明資料」の雑感をまとめていました。AB&Companyとカヤックという、まるで異なる業種の2社ですが、改めて経営スタイルって多種多様だなと感じます。

上場すると、経営に関することがオープンになり、色々な人が資料から学びを得ることができます。資本主義のエコシステムの1つで弊害も指摘されているのは確か。ですが資本主義が持つオープンマインドなあり方は、人類の歴史においても稀有なものだなと感じています。

そしてこの日は、めちゃくちゃ久しぶりに徹夜で仕事をしていました。日は跨ぎましたが、21日中に共有したかった資料を提出できました。22日以降の仕事にだいぶ支障が出そうなので、リカバリーは厚めにしておきます。

12/22(水):
前日が徹夜だったので、この日は予想通りボケーっとしていました。

午後から溜まっていた取材の文字起こしを。2本の取材の文字起こしを行なっていたのですが、おふたりの言葉が素晴らしすぎて。「取材で記事を書く」という行為は、

  1. 取材のとき

  2. 文字起こしのとき

  3. 編集のとき

と3回も相手の「声」を聞くことができます。文字起こしをしながら「なんでこんなつまらないことを……」「もっと深掘りできただろう、自分!」と絶望することもありますが、相手に向き合うという意味で取材はとても最適な行為なんだなあと実感しています。

まだ数本溜まっていますが、2021年に行なった取材の文字起こしは、2021年のうちに完了させたいな〜。

12/23(木):
午前中は、とあるプロジェクトの取材でした。素晴らしい想いを持った方の取材で、自分も励まされるような時間でホクホクしました。

同席した編集者の方が「質問を作るときは、自分がされたらどう回答するかを考えるべき」とアドバイスをしてくれました。

例えば「〜〜を始めたきっかけは?」という質問は。答えられなくもない質問なのですが、ちょっとだけ返答に困ります。相手に余計な解釈を強いたり、お決まりのPRトークで返されたりということもあるでしょう。

僕自身も「会社を創業したきっかけは何?」と聞かれれば、いろいろな観点から答えを絞り出します。でも聞きたいことが、事業に対する深掘りなのか、その人の個人的価値観に関する深掘りなのかで答えの種類は大きく変わっていくでしょう。

もちろんケース・バイ・ケースだし、相手との信頼関係有無によっても話が変わってくるでしょう。でも取材時の心得として大切に持っておきたい金言だなと思いました。

12/24(金):
年末まで溜まりに溜まった経費の精算を行なうべく、プリンターと格闘していました。領収書も一同に介し、なかなか壮観な眺めでした。抜け漏れがないようにせねば……!

税金関連、直近のものも納付しました。いつもより少し早めですが、早めに荷物をおろせたような感覚があり良かったです。

Keep(良かったこと、今後も続けること)

「1週間の振り返り」を毎日記録しました。

その日の記憶だったり、やるべきことが鮮明なうちにメモできるのが日報の良いところだなと思いました。(おそらく先週以前の振り返り記録と比較してみると、だいぶ書いてあることが仔細になっているはずです)

業務内容別にスプレッドシートにまとめて書くのも良いかなと思うのですが、コピペしたりの一手間がそれなりにかかりそうなので、いったんはnoteで継続してみます。

Problem(悪かったこと、今後はやめること)

まとめて経費精算して気付きましたが、溜めるのはほどほどにしないといけないですね。

毎週経費精算するのが理想ですが、せめて、毎月記録するようにします。(どれくらい費用を使ったのかが月次で分かるべきだとも思いますし)

Try(次に挑戦すること)

今週もジムに行けませんでした。考えてみれば、ランやストレッチなどもサボり気味……。身体を鍛える上で明確にモチベーションになるような目標を作る必要があると思います。

フルマラソン、ウルトラマラソン、トレイルランニング……。コロナ次第ですが、こういったレースに久しぶりに出場することも検討したいなと思います。

月初の課題に対して

月初の課題は、

・各プロジェクトの今年の総括をドキュメントに残す
・お金の整理をした上で仕事納めをする

になります。理想は全ての経費精算ができることですが、どう処理したら良いか分からないものもあり……。「7割くらいが完了すれば良いかな」と良い意味で目標を下げつつ、できることはサクッと処理していけたらと思います。

学び、辛み

「年末だから」を言い訳に、旧知をあたためるような活動が全然できていませんでした。情報発信も少なめだったと反省しています。

いたずらに「調子どう?」的なコミュニケーションをすべきではないのですが、年末だからこそ発信できることは発信していきたかったです。(noteはずっと発信していますが、それとは別のクローズドな関係性の中での話です)

まとめ

世間的には残り2〜3営業日くらいだと思いますが、何だかんだ僕は年末年始も稼働していると思います。

とは言え、オンオフの切り替えも意識したいと思います。図書館でドストエフスキー『白痴』全4巻を借りることもできた(しかも光文社、亀山郁夫さん翻訳のもの)ので、読書も楽しみたいなと。

普段は読まない / 読めない本をじっくり読めるのも長期休みの良い点です。年始の抱負もじっくり考えながら、リフレッシュできたらと思います。

おまけ:「成長可能性に関する説明資料」の雑感

今週読んだ資料は、株式会社AB&Companyと株式会社カヤックです。

今年最後ということで、2社の雑感をまとめてみます。

*

・株式会社AB&Company(2021年11月19日)

2021年11月19日に東証マザーズに上場したばかりのAB&Company。もともとは、よくあるヘアサロンとしての創業でしたが、2011年から美容室チェーン運営を開始、10年間で「直営店及びフランチャイズ店が600店舗」を達成し、晴れて上場に至りました。

スターバックスのような直営店ビジネスは、店舗クオリティや出店戦略を管理しやすいという利点があります。しかし資料をみると、直営店とフランチャイズで営業利益率がかなり異なり(ざっと計算すると3.8倍ほどフランチャイズの方が営業利益率が高い)、フランチャイズの仕組みが相当機能していることが分かります。

実際のところフライチャイズの仕組みは独自性が高いです。

全てのオーナーが並列なわけではなく、序列のような位置付けを意図的に組ませているようです。双方で育成したり、出店のカニバリゼーションを防いだりする効果があり、出店者が事業のみにフォーカスできるような体制(=AB&Companyで出店するメリット)になっています。

スタイリストも歩合制の業務委託契約にしており、本社の人件費を極力抑えるようにしています。業務委託契約だと管理が難しい問題がありますが、フランチャイズ同様、スタイリストにしっかりサポート&ケアを行なうことで離反を防ぐよう配慮しているようです。

コロナ禍にも関わらず、メンズカットに特化したヘアサロンや、リラクゼーションヘッドマッサージ店など新業態をスタートしています。「仕組み」に対しては相当自信があることが伺えます。P35の店舗損益モデルもめちゃくちゃ分かりやすい。経営に関心のある方は、ぜひ資料をご一読いただくことをお勧めします。

*

・株式会社カヤック(2021年12月16日)

もう設立から20年を超えているんですね。

ITという領域が生まれてから、カヤックという存在は異質で、僕が社会人になってからも「気になる」存在でした。

改めて資料を見て気付いたのは、カヤックの営業利益率の低さです。2020年度は営業利益7.4億円と最高益を更新します。しかし売上は87億円あります。営業利益率は8.5%ということで、IT業界の中では低水準と言えます。

その理由の1つは、クライアントワーク事業が柱となっている点です。安定した収益源としつつ「メインは受託事業であり、かつ1点ものの制作物が多いため、急成長は難しい」と認めています。

また2018年、2019年と赤字になったゲーム事業。広告宣伝費にどれだけかけているのかは不明でしたが、アキバスタジオという拠点を立てゲーム開発に注力する体制を作りました。コロナ禍のステイホーム需要を取り込み、V字回復を果たしています。

ゲームが売上拡大に貢献する一方で、会社としては地方創生に寄与できる「ちいき資本主義の事業」に注力したいのかなという意思も透けて見えました。ゲームで稼ぎ、その原資を地方創生に充てるという戦略でしょうか。(実際は、地方自治体の仕事も受注しているので、事業自体が赤字ということはなさそうですが)

カヤックの沿革をみると分かるのですが、2010年代は色々な事業にチャレンジしては撤退するということを繰り返しています。これを「失敗」と捉えるのは簡単ですが、色々な試行錯誤を経て、長期的に事業をつくっていこうという経営姿勢のように僕は捉えました。

またカヤックの強みは、株式の70%を経営陣が握っていることです。外部の投資家の影響を受けず、じっくり事業に取り組めるというのは、これまでクライアントワークで堅実にキャッシュを貯めてきたカヤックならではだと感じます。

もちろん別の視点では「もっと売上拡大を見込めるところに投資すべきだ」という話になるかもしれません。ただそれはリスクを伴うことでもあります。これからカヤックがどんな道を進むのかは分かりませんが、面白法人として、世の中をあっと驚かすようなプロダクトや仕掛けを期待したいところです。

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ほりそう / 堀 聡太
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