情熱こそ、成功の原動力。(テレビドラマ「だが、情熱はある」を観て)
テレビドラマ「だが、情熱はある」で毎回流れるナレーション、担当は水卜麻美さんだ。
オードリーの若林正恭さんを髙橋海人さん、南海キャンディーズの山里亮太さんを森本慎太郎さんが演じるという意外性。「そんなん成立するわけないだろう」と興味本位で覗いてみたら、あれよあれよという間に最終回に突入しそうである。
柳沢慎吾さんの小ネタとか、実在の放送作家とか、リアルとフィクションを織り交ぜながら物語は進んでいく。主演のふたりがM-1グランプリでのネタを再現したシーンは圧巻で、ちゃんと「ネタ」が成立していたので驚いてしまった。どれだけ稽古したのだろうか。
ただのモノマネでなく、まるで憑依したかのように映るのは、若林正恭さん、山里亮太さんの当時の「情熱」が役者に注入されているからだろうか。
いや、たぶん、それだけではない。
観る者が、胸のうちに秘める情熱が、「こうであったら良い / 良かったのに」と、ふたりの役者へと投影されているように感じる。中には「成功を勝ち取れなかった」と涙する人もいる。あるいは瀬戸際の人もいるし、まさにふたりのように夢を追いかけている最中の人もいる。
僕もまた瀬戸際であり、成功を夢見て、もがく日々を続けているひとりだ。
成功を信じる者の、最大公約数が「情熱」だと、このドラマは教えてくれている。
成功は、成功するまで続けた人が勝ち取れるもの。その原動力は、情熱に他ならないのだ。
思いがけずのめり込んでしまったのは、僕が長年の「リトルトゥース」だからだったという説もあるけれど。
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