見出し画像

編集補記(GOZEN代表 布田尚大さん|ふつうごと)

Webサイト「ふつうごと」にて、ソーシャルM&A「GOZEN」の代表を務める布田尚大さんの取材記事を公開した。

前編では、布田さんが手掛けるソーシャルM&Aという事業について。後編では、布田さん自身のパーソナリティや仕事への原動力について。それぞれ話を伺っている。

*

最初はスルーしていた。

もともと僕と布田さんは、マザーハウス代表取締役副社長の山崎大祐さんが主催する経営ゼミで知り合った。明るいキャラクターの布田さんは、歓談の場でもいつもニコニコしていて。ビジネスだけでなく、しょーもない話でも盛り上がることができた。

そんな布田さんが、2022年夏前、「ソーシャルM&Aの新事業を始めました」と告知していた。コロナ禍でなかなか会えていなかった布田さん、「お!」と思いつつ、「まあ、『M&A』は僕には関係ないよね」という感じでスルーしていた。

それでも、ひょんなことから取材の機会をいただいて。事前に布田さんの事業のことを調べてみたら、「これって、むしろ僕に一番関係のあるビジネスなのでは?」という思いを強くした

営利にせよ、非営利にせよ、ほとんど全ての事業には「お金」が関わる。「お金があればできるのに……」と、何度も僕もほぞんできた。そんな自分自身の悩みもぶつけながら、布田さんが描く事業の姿を浮かび上がらせようと努めていた。

まずは、自分が理解することから。

ずっと温めていた事業を、実際に展開している布田さん。ほとばしるよう発せられる言葉、間違いなく熱がこもっていた。

でも、布田さんが参入しているM&A仲介事業は専門性が高く、話を聴くだけで理解することは難しくて。布田さんもすごく分かりやすく説明してくれたけれど、「GOZEN」が僕自身にストンと入ってくるまで、何度も質問を重ねていった

でも案の定、執筆は苦戦した。

でも、関連情報を読み返したり、布田さんが出演しているYouTubeなどを繰り返し観たりして、「あ、これ布田さんが何度も言ってることだな」という言葉を拾ってきた。

そしてそれを、ある意味で僕のように「布田さんの事業は、自分とは全く関係ないよね」と思っている人にも伝わるようなテキストを心掛けた。一部の界隈だけに閉じられることなく、テキストが事業の可能性を拓いていったら良いなと思いながらライティングしている。(それが伝わっていたら嬉しい)

僕が特別に感じることは、布田さんには「ふつう」である

自らをiPhone4のような人間だ、と喩える布田さん。

全くそんなふうに思わなかったけれど、布田さんが謙遜しているだけではないのは伝わってきた。「いや、もっとすごい人たちいるんですよ」「僕は、そんな人たちと『オモロい』ことができたら最高」という感じ。

多くの読み手にとって、たぶん読後感は「布田さんってすごいこと考えるなあ」みたいな感じになることは避け難いだろう。それは、僕自身が「やっぱ、布田さんすごいな、面白いな」という感覚を持っているからでもある。

でも伝わると良いなと思うのは、少なくとも布田さんは、それが「ふつう」だと思って仕事に取り組んでいることだ。

Webサイト「ふつうごと」は、ただただ平凡・凡庸な事例を集めるサイトではない。平凡・凡庸というのは「ふつう」のひとつの切り口に過ぎず、世の中のスタンダードになっていくという意味合いで「ふつう」は使われることがある

布田さんの考えは、もしかしたら5年後には、誰もが共通言語的な概念になっているかもしれない。(そうでないかもしれない)

そんな「ふつう」を実現しようと思っている布田さんの取り組みが、布田さんのパーソナリティと共に伝わったら僕は嬉しい。

広く読まれてほしい。

そのために、編集者として、まだまだできることがあるはず。2023年、もっと「ふつうごと」の価値を世の中に伝えていきたい。

──

取材から記事公開までかなり時間が空いてしまったにも関わらず、「素敵な記事でした!」と褒めていただき恐縮するばかり……。

他にもメッセンジャーで、嬉しい感想(と効果)を伝えてくれました。

布田さんが関わるスモールビジネス、ソーシャルビジネスは、小規模だけどユニークな事業者がとても多い。布田さんに負けじと、僕も編集という仕事を通じて、彼らの「思い」を伝えていけるように頑張っていきたい。

*

Webサイト「ふつうごと」は、これからも、世の中の「ふつう」を伝えていきます。ぜひ定期的にチェックいただけばと思います。

#編集
#Webサイト
#ふつう
#ふつうごと
#GOZEN
#布田尚大
#起業家
#MA
#ソーシャルMA

記事をお読みいただき、ありがとうございます。 サポートいただくのも嬉しいですが、noteを感想付きでシェアいただけるのも感激してしまいます。