結露の向こうに見えるもの(永遠のソール・ライター)
2013年に亡くなった写真家ソール・ライターの回顧展に行ってきた。
もともと今年1月から開催されていたものの、新型コロナウィルスのため会期途中で中止となっていた。その一方で、持ち主であるソール・ライター財団の拠点であるニューヨークがロックダウンとなり作品返却が困難になっていた。日本で保管せざるを得なかったことが幸いして(関係者の皆さま、お疲れ様です……)、作品と直接出会うことができた。
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ソール・ライターはその東10丁目のアパートに、1952年、28歳の年に移り住み