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感想 | ほりそう

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世の中の「もの」「こと」に関して、感じたこと / 想ったことを綴ります。
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#映画

物語が凡庸であることのメリット(映画「HOT SUMMER NIGHTS」を観て)

ティモシー・シャラメとマイカ・モンローのキスをしているポスター(兼タイトル画像)がずっと…

堀聡太
19時間前

気ままに夢見る機

夢はいつだって良いところで終わる。 この夢の続きが、今夜みれたらいいのに。 幼少期に夢見…

堀聡太
3日前
1

見えないものに、灯をともす(映画「港に灯がともる」を観て)

今年1月、映画メディア「osanai」にて、碧月はるさんに映画「港に灯がともる」について書いて…

堀聡太
8日前
5

燃えるドレスを紡ぐには、労力も根気も必要だけれど。

ファッションデザイナー・中里唯馬さんのドキュメンタリー映画。 少し前に大阪・関西万博での…

堀聡太
10日前
4

ドナルド・トランプの造られ方

副題につけられた「ドナルド・トランプの創り方」がミスリードを誘いそうな作品である。実際に…

堀聡太
2週間前
3

映画「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」における、自分好みの3つの風景

想像をはるかに上回る映画に出会えるのは、いつだって嬉しい。 先週末に上映された「ザ・ルー…

堀聡太
2週間前
2

新しく実験的で、クリエイティブなガンダム(映画「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」を観て)

「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」を観ました。 上映初日から絶賛の嵐でしたが、予想をはるかに超えて素晴らしかったです。 私にとって「素晴らしい」の基準は、作品の完成度はもとより、「裏切りがあるかどうか」ということ。 そういう意味で、本作は見事な「裏切り」を見せてくれました。 そもそもガンダムシリーズは、一年戦争もの以外でも、大筋のプロットは決まっています。「軍人」と全く関係のなかった主人公(だいたい、超人的な能力を持っている)が戦争に巻き込ま

「どうすればよかったか」という問いが生まれる前に。(映画「どうすればよかったか?…

医学部に進学した姉が、統合失調症(が疑われる症状)を罹患。しかし両親は“精神疾患”を認め…

堀聡太
4週間前
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“問い”をどこに立てるべきか(映画「エマニュエル」を観て)

年始から慌ただしく、すっかり映画館がご無沙汰になっていた。ようやくレイトショーで、今年初…

堀聡太
1か月前
3

雲か、核か。

「シリーズ45周年記念!映画ドラえもんまつり」と称して、これまでに公開された映画シリーズ全…

堀聡太
1か月前
2

2024年下半期に観た映画10選

普段は、「推さない」をコンセプトにした映画メディア「osanai」を運営していますが、年に何回…

堀聡太
1か月前
8

自責思考を、拗らせるな。(映画「THE NOVICE ノーヴィス」を観て)

「『セッション』のサウンドクリエイターが手掛けた作品」。 そんな触れ込みに、期待に胸を膨…

堀聡太
3か月前
2

いつか、氷は溶けるけれど。(映画「国境ナイトクルージング」を観て)

不思議な話だった。 考えてみれば冒頭から不思議で、最初はどの国で制作された映画なのかも分…

堀聡太
3か月前
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対話できる場所さえあれば。(映画「こどもかいぎ」を観て)

公開時に鑑賞できなかったドキュメンタリー映画「こどもかいぎ」。ようやくDVDで観ることができた。 作品の冒頭で紹介されていた「保育園は、子どもたちが初めて社会と出会う場所」という言葉にドキっとする。そうか、私の息子たちも「社会」をすでに経験したんだなあと。 我が子たちのやりとりではないけれど(もちろん)、作中の子どもたちの様子に、対話することの大切さを教えてもらえるドキュメンタリー映画です。 「こどもかいぎ」 (監督:豪田トモ、2022年) ── なんで赤ちゃんは生