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ロードバイク、トライアスロンのペダル選び
今日はロードバイク、トライアスロンでペダルを選ぶ時にどういうふうにペダルを決めるかを書いていきます。
ロードバイクや、トライアスロン初心者の方向けの記事ですが中級者以上の人にも見てもらえるように頑張って書いていきます。
自転車を始めて20年ほどが経ち主要なメーカーのペダルを一通り使ってきたのでそれらの経験をシェアして、みなさんがペダル選びで失敗を少なくできればな〜と思っています。
そんなのwebサイトを見ればわかるでしょ?と思われるかもしれませんがどこの会社もメリットや特長を書くことはあってもデメリットを書くことはまずありません。
ロードバイクを初めて購入すると、まずペダルが付属していないことに驚かれた人も多いでしょう。
初めは普通の靴でも乗れるフラットペダルというものを装着して慣れてきたらビンディングペダルに移行する人によって差はありますが半年〜1年くらいで欲しくなるはずですw
ですがこの時種類の多さにビックリしてしまいます。自分自身をそうでした。
比較的手に入れやすい 主要ブランドは以下の4メーカー
・shimano
・LOOK
・wahoo(旧スピードプレイ)
・TIME
となります。
まずどのメーカーにも共通して言えるのは、ペダルとシューズ側につけるクリートという部品で構成されていて、着脱方法は同じ。
踏み込んで カチッと音がすると固定され、捻ると外れる
という構造です。
ではそれぞれのペダルとクリートを並べてみて特徴を見ていきましょう。
・shimano
言わずと知れたジャパニーズブランド。もっとも普及していて基本的にどこでも手に入る。サイクリングコースなどに設置してある自動販売機でも置いてあるのは基本shimanoクリート(黄色)
グレードが上がるほど、軽く、ペダルの剛性が上がる。
クリートは基本は黄色が付属していることが多い。
黄→青→赤の順にペダルにはめている時のあそびが減る。
初心者だと若干硬く感じたり、外せずに転ぶ人が多い印象。
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・LOOK
元祖ビンディングペダル
グレード、種類がかなり多い。エアロタイプ、安価なもの、限定モデルも頻繁に出る。クリートもshimano同様、着脱角度によって分けられている。
比較的外しやすいため、初心者・女性にも着脱がしやすい印象。
shimanoに次いで置いてあるお店も多い印象。
デメリット:ロングライドの時はクリートのスペアを持っていた方がいいこともある。
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・ wahooペダル
特長:主要メーカーの中で唯一裏表がなくクリート側にキャッチ機構があるため両面とも固定可能。クリートはキャッチの強さにより2種類あるが、3軸調整機構がありカスタムが容易。外す際の回旋角度も調整可能。見た目が非常にシンプルで美しい。唯一パワーメーターを内蔵したモデルもある。デメリットは置いていないお店も多い。クリートにキャッチ機構があるため泥が詰まったりすると、キャッチできないことがある。クリートメンテナンスが必要。クリートのスペアを必ず用意していた方がいい。
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・TIME
特長:LOOKと同様種類が豊富。基本は高価になるほど剛性が上がり、軽くなる。独自のフローティング機能がある。4メーカーの中では一番、私自身は着脱がしやすく、軽い力で外せるので気に入っています。
デメリットは置いてないお店も多い。 クリートが削れやすいか。
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さてここまで駆け足で4メーカーのペダルとクリートを見てきて、特徴に次いてもさっと書いてきましたがではどのようにペダルを選ぶのか?
それにはまずに自分がペダルに何を求めるかをはっきりさせておくことが重要になります。
一番やりがちなのは、お店に置いてあるから、日本の会社だからシマノで大丈夫だろうと思って、シマノを購入してしまうというのが一番みる光景です。ショップの店員さんも毎回それぞれのメーカーのペダルの特長を説明していたら日が暮れてしまうので、シマノをお勧めしてしまいます。
なので事前に自分で調べて、ある程度のあたりをつけて購入しなければいけませんが、冒頭でも書いたようにそれぞれのメーカーは自分のところの商品のデメリットを書きません。人に聞きたくても自転車を始めたばかりの頃は、そんなに多くの人から情報を得る機会なんてないので今回の記事を書くことにしました。
みなさんがペダルに求めるものってなんでしょうか?
多くの人は安全に着脱できること(簡単に)、そして痛みが出ないことではないでしょうか?サドルの記事の時も書きましたが、痛みが出ると自転車に乗ること自体が億劫になってしまいサイクリングに行けなくなってしまいますよね。それはサドルでもペダルでも同じです。
ビンディングデビューした途端膝に痛みが出始めた、50km超えると痛みが出て、、、といった具合です。
正直なところペダルをシマノ105からアルテグラに変えたところで急に速くなんてなりません。
105だからって剛性不足で初心者の脚力でペダルがぶっ壊れるなんてこともありません。
ただ、ペダルによっては初心者には外しにくくて、外れなくて立ちゴケしたっていう話は何度も聞きますし。実際にみます。
なのでまずは外しやすいものを選びましょう!
では次にどれくらいのグレードのものを購入したらいいの?という疑問が出てくると思います。これは各メーカーの1万円前後のモデルで十分だと考えます。安価すぎるモデルだと調整機構がなかったりもします。
シマノであれば105であれば十分いいペダルです。レンチがあればキャッチ力を調節できますし、クリートは黄色がオススメ。あそびがあるので膝への負担が少ないです。いきなり青や赤を試すのはやめましょう。
しかし、シマノはやはり硬めに感じます。サイクリング中に起こる膝の痛みはペダリングを繰り返すことによって何度も膝が捻られるなど、小さな力がが徐々に積み重なって起こる痛みと、意外にバカにならないのが、ペダルから足を外す時の力なんです。この力も何度もくり返すと痛みの原因になります。
この外す時の力も容易に外せるペダルであればかなり軽減できます。
なので個人的な初心者にオススメのペダルは
以下の3つのペダル
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3つとも1万5千円以下の価格で買えるます。(お店によってはもう少し安いかも?)キャッチ力の調整も可能ですし、元々このLOOK,TIMEno二つは外す際にかなり楽に外せます。シマノもこのモデルはキャッチ力がソフトめに設計されています。
シマノの強みは日本全国、基本的にどこでもショップは取り扱っていますしクリートなどの消耗品も手に入ります。、メンテナスを受け付けてくれるショップも非常に多いです。まずはシマノを試してみたいって人は多いので、これくらいの価格のもので試してみましょう。
いきなりアルテグラ、デュラエースを購入したりするのはオススメしません。これくらいの価格のモデルで問題なければグレードアップを考えましょう。気をつけないといけない点も会ってアマゾンをはじめインターネットで購入した時に偽物のペダルやクリートが出回っていることです。
ショップで購入したものは大丈夫ですし、サイクリングロードなどに設置してある自動販売機のものも基本的には正規品を自転車屋さんが補充していることがほとんどなので問題は起こりません。
「初めはシマノを使っていたけどライド中に疲れてくると外しにくくなってきて〜」という人が自分の周りに何人もいました(ほぼ全員女性)、LOOKペダルに変えてからはロングライド終盤でも楽に外せるためストレスが減ったということです。
TIMEペダルも外す時もかなり楽なんですが、どちらかというとTIMEは「ペダリングの最中に楽』という意見をよく聞きます。独自のフローティング機構により膝まわが楽に動かせるため捻るストレスが減り、膝の痛みが減った、なくなったという人が多いです。
実際、自分自身も自転車の仕事で6〜9日連続で100km 獲得標高1500〜2500mを繰り返し走った時に、TIMEペダルに変えた時の膝の疲労というか、楽さがかなり違いました。
普通に生活しているとこれほどの日数を続けて距離を走ることがないと思います。よくて二日、連休で3日続けて100km走って痛みが出なければ問題ないと思います。
ただし、デメリットともやはりあります。
LOOK、TIMEともに出先でクリートが破損した場合にお店で購入しようと立ち寄っても取り扱ってないことや、ストックがない!というケースがあります。サイクリングロードの自動販売機でもLOOK,TIMEのクリートを扱っているのを一度も見たことがありません。
なので常に自宅に1つはクリートをキープしておいて、必要があればサイクリングにもスペアとして持っていくと良いでしょう。自分は100kmを超えてなおかつ、田舎道を走るときはフロントバックに必ず持っていきます。
他のデメリットとしてはこれも感覚的なものですが、スプリントには不向きという意見も聞かれます。フローティング機構がスプリンターの人には「外れそう」とか「力がかけづらい」という感覚になるようです。スプリントや高いパワーをかけるシチュエーションがあるレースをする場合はシマノペダルで調節ねじを締めたり、クリートを赤にすのを好まれる人が多い印象です。
私自身はTIMEペダルでネジを最大限に占めておけば現在のところスプリント中に外れたことはないですし、問題は起こったことがありません。
ロードバイク人口全体でみるとレースに出るのは数%で残りのほとんどの人はスプリントをする場面がほとんどないと思いますので、痛みが出ないこと、ストレスを少なくして楽に走ることに重点をおいているはずだと思います。
ですので、まずはそれらを起こさないようにアイテムを選ぶ。できれば初めはお金を節約して、レースにでるなどの目標ができた時にパーツのグレードアップを考える。この順番が大切です。
何度も書きますが、いきなり高価なペダルを使ったところで速く走れたりはしないです。
先輩ライダーと走っていると、どうしても機材に目が行ってしまいますし。機材マウントをとる集団すらいますが、そういった人たちとはできるだけ距離を置きましょう。自分に必要な機材は自分が決めればいいんです。
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CEEPO KATANAにTIMEのペダル
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サドル、ペダルをグレードアップしたってライド中にほとんど見えませんし。マウントもとりずらいパーツですw
それよりもバイク全体のバランスを見て、最も大切な自転車としての機能は安全に走れて、安全に止まれるということです。なのでペダルにお金をかけるよりタイヤ、ブレーキの性能をあげるのが得策です。
高価な機材を購入して速くなったように見せるより、体を鍛え、スキルを習得して速く走れた方がカッコイイですよね!何より健康的です。体的にもお財布的にもw優しいです。
最後におまけで
ペダルを交換するするときのポイントについても書いておきます。
・メーカーを変える場合は機構同じであれば必ず安価なモデルから試す。
お店、人からレンタルできるならする。
・クリートの調整を必ず行い、現在の足の向き(ポジション)に極力近づけて試す。
ポジションを近づけないとペダルが体に与える影響、フィーリングの違いが分かりずらい。
・50km〜100kmは外を走る
サドルと同じく、さまざまなシチュエーションを試す。少しのサイクリングでは意味をなしません。ダンシング、スプリント、コーナーを曲がった時、高回転で回すなど色々試しておいた方が良い。
・消耗品についてあらかじめ調べておく
ペダル、クリートによってはすり減って交換しないといけないパーツがあるので、あらかじめスペアパーツも1セット、最初の購入の時に準備しておくと良いです。
さらにおまけ
・使わなくなったペダルの行き先を決めておく
自分のパーツに何かあった時のためにストックしておくなら、一度清掃して、グリスアップなどのメンテナンスをあらかじめしておくと、急に出番が回ってきた時にスムーズに使用できます。
自分に必要なくなったのなら、サービスを使用して次の必要な人へ届けられるようにしておく。あなたが大切に使ってきたのなら、次の使用者も安心して使ってくれるはずですし、初心者や試してみたい人にとっても新品を購入するより安く入手できてwin-winです。
かなり長くなってしまいましたが、皆さんがペダルを選ぶ際の一助になれれば嬉しいです!!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!