Vol.5 マハトマ・ガンジー
世間のイメージでは、演劇のプロデューサーは権力があって気に入らないことがあったらその場で変えられる、と思っている方がいるかもしれませんが、作品へのかかわり方はそれぞれではないかと思います。
なので、これから書くのは、私の個人的な意見です。
藤原竜也さん主演の『とりあえず、お父さん』という芝居を担当した時、冒頭ベッドで裸の状態で寝ている藤原さんが寝ぼけまなこでシーツを身体に巻いて立ち上がり、ふと鏡に映った自分を見ながら「マハトマ・ガンジー?」とつぶやくというシュールなシーン