【財政の仕組み】
『財政のしくみがわかる本』
神野直彦 著
岩波ジュニア新書 (2007.06.22)
先ず初めに「財政」について、理解することに。
財政のステージ「場」
1) 生活の「場」
2) 生産の「場」
3) 政治に参加する「場」
民主主義の原則
1) 未来は、だれにもわからない。
2) 人間には誰でも かけがえのない能力が ある
私達の社会の未来づくり
すべての社会の構成員が、各自のかけがえのない能力を発揮して行うべき。
財政学の立場
効率と公正をいかに融合させるか
市場社会の政策には、効率と同時に、公平・公正と云う価値基準が重要。
財政は
社会の人々が負担し合う税金によって、社会の人々を支えている。
つまり「財政とは」社会の人々が力を合わせて運営している経済活動なのです。
p.197 あとがき より
次のステップとして「財政の歴史」を追ってみる。
社会保障制度
ドイツのビスマルク
職場の仲間が 賃金を 正当な理由で失った時、お互いに賃金を保障し合う。
「社会保険」の始まり
それまで、労働組合が行っていた共生活動に補助金を出し、強制加入をさせて社会保険をつくった。
雇用保険・医療保険・老齢年金など
社会保障基金
社会全体または大部分を対象に社会保障給付を行うことを目的とする組織で、法律により加入が義務付けられているもの。国の社会保険特別会計(年金・労働保険)、共済組合、健康保険組合などがこれに相当する。
財政とは?
public finance の翻訳
public(おおやけ)
finance ラテン語のfinire(終る/決済する)
社会を構成している 誰もが排除されない、誰もが参加できる領域。
▶ 社会構成員の「共同の財布」
戦前の社会保障は、鎮圧のための保障。
つまり、生活不安のために国民(一般市民)の生活を乱すような行為を鎮圧するため。
戦後は、鎮圧から予防へ。
秩序の乱れを予防するため。
▶ 戦前は、国家の建設のため
電力・運輸・郵便 → 国営企業
▶ 戦後
民営化される
▶ 社会的共通資本
▶ 借金は財政に どんな意味をもつのか
● 学校を建てるような、一時的に使う大きなお金「資本的経費」
● 大災害が起きて、修復にさまざまな形で費用(経費)が発生「臨時的経費」
▶ 政府の借金:公債
誰から借金しているのだろう?
国民からの借金「内国債」
外国からの借金「外国債」
日本は、外国債を発行していない。
pp.125〜149.
日本の財政を考える
財務省「日本の財政を考える」
https://www.mof.go.jp/zaisei/current-situation/index.html
2020.06.11.