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【日経書評】『土と脂』
【はじめに】
『土と脂』
デイビッド・モントゴメリー
アン・ビクレー 共著
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デイビッド・モントゴメリー&
アン・ビクレー[共著]
片岡 夏実 [訳]
築地書館 2024年8月刊行
今も売れているベストセラー
『土と内臓』(2016年刊行)の著者による最新作!!
内臓にある味覚細胞、健康な土、
身体に良い脂肪・悪い脂肪から、
コンビニ食の下に隠された飢餓まで、土にいのちを、作物に栄養を取り戻し、食べものと身体の見方が変わる本。
『日経書評』2024.10.05.(土)
農家が繁栄し、消費者を満足させる農業と栄養学の統一理論が必要だ。それが本書の核となるメッセージ。
人の健康を支え、家畜や作物を健全に育てるのはどんな農業か。
地球環境問題への対応も視野に入れながら、全体を貫く解を鮮やかに示してみせた労作だ。
テーマの一つは収量と栄養の関係。
人を飢えから救うため、農業は穀物を軸に、カロリーの供給を増やすことを優先してきた。
この事は、一定の評価をすべきだが、一方で微量な栄養素が十分ではない農産物が増えた。
この事態を打開するには、家畜が食べる牧草が、適切な栄養素を備え、家畜が食べる牧草も、伸び伸びと育つ肥沃な土壌が重要だと説いている。
つまり、農業政策と医療政策の一致。
それを可能にする、栽培のあり方が示唆されている。
【築地書館公式サイト】
【内容解説】
前著に続き、目からうろこが落ちる記述が満載!
▶ 相乗的に作用しあうファイトケミカル、ミネラル、脂肪。
▶ 植物は、体外に胃袋を持つ。
▶ 外部の胃袋としての根圏マイクロバイオームによって、体外で消化を行うのだ。
▶ 非菌根型菌類は有機物を分解し、植物が吸収できる形で栄養を放出する。
▶ 育種のベクトルを、収量から菌根菌、細菌との協力関係にシフトさせる。
▶ 農業政策は、公衆衛生と医療の重要な一分野。
【参考】『土と内臓』
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デイビッド・モントゴメリー &
アン・ビクレー [共著]
片岡 夏実 [訳]
築地書館 2016年11月刊行
2022.12.10.投稿
【Noteより】
【感想】
2冊の本
『土と内臓』『土と脂』を、ひと先ず書評読みと流し読みしました。
【以下】
カフェイン、アルコール、糖分を減らし、食物繊維をよく食べること。
「土壌と内臓」
私たちの目に見えない部分で細菌達はたくさん働いてくれているんだなぁと・・・
未知な部分も多い分野なので、これからどんどん新しい研究・発見が出てくることを期待します。
彼らの住みやすい環境を作るべく、日々の生活、摂取するものを考え直したいです。
2024.10.06.