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『ジェンダー史10講』
SNSの投稿から、読んでみたい本にリストアップしました。
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【はじめに】
暗黙のうちに男性主体で語られてきた歴史は、女性史研究の長年の歩みと「ジェンダー」概念がもたらした認識転換によって、根本的に見直されている。
史学史を振り返りつつ、家族・身体・政治・福祉・労働・戦争・植民地といったフィールドで女性史とジェンダー史が歴史の見方をいかに刷新してきたかを論じる、総合的入門書。
【ジェンダー】
ジェンダーとは、社会や文化によって形作られた、男性や女性の役割や特徴、性別に対する考え方のこと。たとえば「男の子は青、女の子はピンク」といった色の選択や「男性は仕事、女性は家庭」といった役割分担など。
【フェミニズム】
フェミニズムとは、性差別による不当な扱いや不利益を解消し、あらゆる性差別からの解放を求める思想や運動です。
【目次の構成】
第1講 女性史の始動
第2講 第二波フェミニズム
第3講 ジェンダー史
第4講 歴史叙述とジェンダー
第5講 家族を歴史化する
第6講 近代社会の編成基礎としてのジェンダー
第7講 身体
第8講 福祉
第9講 労働
第10講 植民地•戦争•レイシズム
さらに、図版出典一覧や主要参考文献もあり、関連する事柄を調べるのに重宝しそうです。
【日本におけるジェンダー史】
日本では、明治から大正にかけて「女性解放運動」「女性の参政権獲得」など、フェミニズムに取り組む動きがありました。
1911年(明治44年) 平塚らいてふ は、25歳の時に青鞜(せいとう)社を設立し、女性による女性の為の文芸誌「青鞜」を創刊した。
その創刊の辞として寄せられた「元始女性は太陽であった」という言葉は有名です。また、戦後には男女平等や教育機会均等政策のもとで女性の参政権が獲得され、美術大学も女性に門戸を開くようになりました。
【朝日新聞/SDGs】
『ジェンダー史10講』 (岩波新書)
【岩波書店公式サイト】
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姫岡とし子『ジェンダー化する社会』
2024.07.28.
2024.08.07. 加筆