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【読書百遍】『考える技術•書く技術』

はじめに

この本が出版されたのは、1973年(昭和43年)です。続編は、1977年(昭和52年)。
一般的に「情報化時代」と言われるようになった時代。

正編『考える技術•書く技術』1973
続編『考える技術•書く技術』1977

パーソナルコンピューターの出現により、人びとは溢れる情報をインプットし、アウトプットする方法に苦慮していた時代。
そんな中で、情報のインプットからアウトプットを系統立てた内容の本が多く出版されました。
同じような内容の本に『発想法』川喜田二郎 著(1967.06.26.)や『知的生産の技術』梅棹忠夫 著(1969.07.21.) があり、古典的な名著として、今でも版が重ねられています。
情報を集めて•捨てる•活かす技術としては『情報整理学』川勝久 著(1970.04.23./ダイヤモンド社)などもあります。

当時は、類書を漁るように読んでいました。(笑)

この『考える技術•書く技術』は、その後 正編が継続して出版されています。

【要約】
情報過多の時代だから情報処理の技術を心得ておかないと情報にふりまわされることになる。と書かれています。

『考える技術•書く技術』
板坂元 著
講談社現代新書 (1973.08.31.)

デザインが新しくなった本は、正編のみが受け継がれています。
つまり、続編は受け継がれていません。

続編の中から、目的にかなった情報を収集し、分類•整理し、文章に表現する方法のページを抜き出してみようと思います。

ダーマトグラフ

先ず、本に線を引くときにダーマトグラフを使用する方法を教わりました。

【本文より】
私は、勉強のつもりで読むときは、手元に必ずダーマトグラフの黄色い芯のものを置いてから始める。
芯の太い色鉛筆でも構わないが、芯が減ってきた時に、紙を一段くるくると剥けば新しい芯が現れるダーマトグラフが、ナイフを使わなくて良いので便利である。
芯が太いので、上から下に一度にスーッと引くだけで重宝する。
赤い線は、色が濃ゆ過ぎて長時間の読みには、眼が疲れる。
また、ダーマトグラフは紙の裏までしみ透ることがない。旧版 p.68

旧版『考える技術•書く技術』
板坂元 著
講談社現代新書 (1973.08.31.)
旧版 続『考える技術•書く技術』
板坂元 著
講談社現代新書 (1977.09.20.)

情報と付き合う三段階法

旧版の 続 収集と整理 三段階法と云うページがあります。
あらゆる情報を3つに分ける
① 一生かかって何かをやってみたいと云う目的 (長距離な目的)
② 今から5〜6年の内に実現したい目的 (中距離な目的)
③ これから半年ぐらいに実現したい目的 (短距離な目的)
その上で、日頃の情報収集を心掛ける。
新聞の切り抜きなど。
集めた情報を、大まかに分類する。
集めた情報は、時期をみて棄てる。
旧版 続 pp.31〜70. 「収集と整理」より

文章を書く時の心掛け

30-3-30 
読む人の注意を、いかに引き付けるか。
30 初めの30秒 惹きつける
3 次の3分 さっと読んでくれる
30 そして、30分 丁寧に読んで 理解してくれる
旧版 続 pp.127〜129. 「書き方」より

【ブログ/おすすめ本.comより】

逐次 加筆する予定です。
2023.03.13.