「ワークショップ」を学び直す ②
【最近のワークショップについて】
あらためてワークショップを類型化してみる。
学校教育の場面で比較的多く行われているパターン。
到達目標が予め決められている。
【事例】
ワークショップ版
『世界がもし100人の村だったら』
[第6版]
(2011.開発教育協会)
【開発教育協会のホームページ】
一般的な目標は決まっているものの、結果として具体的に何が生み出されてくるのか。
参加者がその場で「答えのようなモノを紡ぎ出していく」ワークショップ。
ワークショップで目標とされることを参加者が学ぶのではなく、多様なアイデア(考え)が出てくることが理想。
【ワールドカフェなど】
1) 参加者全員にテーマとなる「問い」を発表し、共有する。
2) 小グループ(4人から6人程度)に別れて、「問い」について対話を行う。得られたアイデアは模造紙に書く、付箋紙に書いて掲示板に貼り付けるなどしておく。
3) 指定した時間が経過したならば、1人を除いてグループを再構成し、新たなグループで議論を深める対話を行う。その際に残っていた1人は自グループがどういったアイデアが出たのか新しいグループのメンバーに説明する。
4) 何回か繰り返した後に、各グループの1人がまとめの報告を全員に行い、アイデアの共有を行う。
参加者の興味や関心に応じて、その場で目標を設定し、時間わー掛けて「目標の達成」を図る。
【オープン・スペース・テクノロジー】(OST)
関係者が一堂に会して話し合うホールシステム・アプローチの代表的な手法です。
大まかなテーマに沿って、参加者自らが解決したい問題や議論したい課題を提示、進行の段取りも自主的に決めるなど、個人の主体性を重視することで参加者のコミットメントを最大限に引き出すのが特徴です。
【書籍の紹介】
【Amazon】
【参考】
ワークショップの構造からみた新しい類型化の試み
立命館大学 研究紀要 荒木寿友(Araki Kazutomo)
[続く]
2020.10.11