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安定感【犯罪都市 PUNISHMENT】

小さかったあの頃、町の映画館(というものがあった頃!)で毎年お正月に観たトラック野郎やら寅さんやら。もはやそんな安定感ですね。マブリーが人を殴ればつい笑える。それに尽きます。面白いです。見て損はないです。以上。

…というのも何なので、いちおう感想を書いておきましょうかね。アクション映画でもプロレスでも定番の面白さって、敵役の強さを丁寧に作り上げて「これにどうやったら勝てるっていうんだ」と思わせつつ、その敵を上回る何らかの理由づけによって主役が勝利する、というところが鉄板なんだと思います。いつも主役が快勝してばかりでは観客はいずれ飽きてビューティーペアの二の舞になってしまう(他の何かを観たところ)し、2作目のthe ROUND UPでは、全編通じて強さを爆上げした敵にさらっと圧勝するという斬新かつ爽快な力技ラストバトルをもう使ってしまっている。さて今作は、と楽しみに観ていると、結局マ・ソクトが勝利する(さすがにこれはネタバレとは言わないでしょう)ラストバトルの舞台設定がとても丁寧で、シアターでひとり静かに高揚していました。

敵役は、悪人伝では破天荒な刑事だったキム・ムヨルが演じる、冷酷無比な元傭兵。表情も変えずに無言で急所にナイフをざっくざっくと刺してくるやばいやつ。何かにつけ叫びがちな日本にはあまりない、怖さの純度が高いタイプの敵役ですね。そんなやつにどう勝つのか。ラストバトルは飛行機の中。おー、得物制限、うまい。肉弾戦パートは2対1でもマ・ソクトが優勢。化け物か。あ、ナイフ見つけやがった。やっぱりナイフがあるとさすがに押される。マ・ソクトも痛みは感じるんだ。ハラハラ。しかし最後はそう来たか、な力技チェーンデスマッチ!あー、満足って感じの週末でした。あー、 やっぱり感想はいらなかったかな。

それから今作は、シリーズを通じて重要な役割を嫌々担わされているチャン・イスの存在感がさらに増しているのもうれしいところですね。

なにげに有能なところがないでもないイスさん。

↓パクジファン(チャン・イス役)が歌いあげるエンディングテーマが非常に暑苦しくて素晴らしかったです。

それからITは…わかったようなわからなかったような感じでスルーしても全く問題なし、大丈夫です!


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