関西温泉旅 2日目 桜の名所🌸吉野を巡る (世界遺産 吉水神社、吉野温泉元湯)
関西旅2日目。奈良県吉野町に来ました。
吉野町には、世界遺産に登録されている吉野山があります。
春に見頃を迎える千本桜が有名です。
千本桜を見られる吉水神社へ行きたいのですが、駐車場がありませんでした。
吉野山のメイン通りはとても道が狭く、すれ違いになると困難です。
先に今日宿泊する吉野温泉元湯の駐車場に停めることにします。
案内板の「ささやきの小径」をまっすぐ進んだ奥に吉野温泉元湯はあります。
近くに他の旅館やホテルがない場所で、とても静かな雰囲気です。
なんと、旅館の玄関先から吉水神社への登山道がありました。
ちょっとした上りの坂が20分ほど続きます。地味にキツイやつです。
それにしてもこんなところに道があるなんてすごいな。
後ほど吉野温泉元湯の若旦那さんに聞くと、
子供の頃の登下校の道として使っていたそうです。
幼少期にここを毎日往復していたなんて、相当鍛え上げられそう。。。
坂を登りきると、目の前に吉水神社が現れました⛩
桜の名所 吉野神社
元を「吉水院(よしみずいん)」といい、
明治時代に行われた神仏分離によって、
吉水院が後醍醐天皇の南朝の皇居であったことから、
明治八年に「𠮷水神社」と改められました。
3月に訪れたため、桜はまだ開花前。
これが全てピンクに染まると想像すると、圧巻の景観です。
吉水神社の参拝作法は、一礼、十七拍手、一拝。
実際にやってみましたが、ちゃんと参拝できていたか不安です。
世界遺産 日本最古の書院
世界遺産に登録される日本最古の書院建築。
𠮷水神社にある書院は、日本書院建築史の第一頁に位する初期書院造の代表的傑作と言われています。
後醍醐天皇の玉座があります。
「花にねて よしや吉野の𠮷水の 枕のもとに 石走る音」
この吉水院で御寝の際に歌われたものと伝えられています。
縁側ってどこでも落ち着く。
向こう側には、もう一つに世界遺産 金峯山寺が見えます。
北闕門(ほくけつもん)
書院裏手にあるのが北闕門(ほくけつもん)。
吉野山から大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)を経て大峰山に入山する修験者は、ここで邪気を払ったのだとか。
正平2年(1347年)に楠木正成は四条畷の戦いの出陣に際して九字紋(早九字護身法)の印を切り結びました。
九字紋(早九字護身法)とは、臨(りん)・兵(びょう)・闘(とう)・者(しゃ)・皆(かい)・陣(じん)・烈(れつ)・在(ざい)・前(ぜん)と大きな声で唱え、「四縦五横」の九字切りを行ない、最後に「エイ!」と掛け声を出し斜めに切り結ぶこと。
今や、吉野山屈指のパワースポットになっています。
入場料は600円でした。せっかくなので邪気払いをし、温泉へ向かいます。
またこの坂を降ります。えっさえっさ。
帰りはひたすら下りなので、あっという間に着きました。
看板犬のテツがお出迎えしてくれました🐶可愛い。
吉野温泉元湯
吉野温泉元湯は、吉野山独特の吉野建て(よしのだて)という建築様式になっているそうです。
山の斜面を利用しており、同じ2階の客室でも庭園を見下ろせる客室や、窓外から戸外の庭園へ下りてゆける造りになっているお部屋もあり、様々な楽しみがあります。
ロビーにあるデッキからは、綺麗な日本庭園を眺めることができます。
島崎藤村ゆかりの宿
また、こちらは日本の詩人である島崎藤村ゆかりの宿。
島崎藤村が訪れたのは明治26年(西暦1893年)22歳の春。
女学校の教え子の愛に悩み、関西の旅に出ていた藤村。
きっと庭園に咲く桜を見て、心をなぐさめたことでしょう。
藤村が滞在していたお部屋が当時のままに残されています。
今回宿泊したのは、こちらの純・和風なお部屋。
驚いたことは、お部屋の奥にある広縁からお庭に出ることができました。
サギも訪れる美しいお庭。入浴前に少しお散歩しました。
赤みを帯びた二酸化炭素冷鉱泉
一時は閉湯され、名湯を求めて秘かに利用する者が後を絶たず、
「吉野の隠し湯」と呼ばれていたそうです。
湯は赤みを帯びた含鉄炭酸船泉。
その泉質は多くの修験者や文人に愛されていました。
源泉名:吉野温泉
泉質:含二酸化炭素-カルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉
(低張性中性冷鉱泉)
泉温:13.2℃
pH値:6.2
内湯が一つある浴室。
この落ち着いた雰囲気に飲まれ、ずっと浸かっていたくなるお湯でした。
夕食
主人と女将、若旦那みんなで、丁寧に心を込めて作るおもてなし料理。
今日のお品書きはこちら。
撮影したお食事の写真を載せておきます。
ご馳走様でした。
とっても美味しかったです。
ほんと一品一品丁寧に作られていて、味のセンスに尊敬を感じました。
個人的に大和芋の天ぷらと茶わん蒸しがヒット!
素材の旨みを上手に引き出した贅沢な夕食でした。
吉野温泉の由来
吉野は大峯山修験の道場として有名であり、
戒律を強いられていた修験者(山法師)も少なくありませんでした。
湯治と偽り、戒律を乱す者が続出。結果、役所命令で湯宿は廃絶していました。
ですが、秘密裏に仮設浴場を備え、湯治として整えたところ、
いつの間にか「吉野の隠し湯」や「内証風呂」と呼ばれるようになりました。
朝風呂もまた気持ちいい。
桜の時期が一番いい季節かもしれませんが、気持ちのいい温泉と静かで穏やかな空気が流れる吉野はいつ来ても最高だということに気づきました。
吉野温泉元湯
公式HP▶︎http://www.motoyu-yoshino.com/#
住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山902-1
[日帰り温泉 ご利用案内]
営業時間:11:00~15:00 ※受付は14:30まで
(4月~5月のゴールデンウィーク期間中は日帰り入浴を受け付けておりません。)
料 金:800円 (大人・小人 同料金)※フェイスタオル無料貸し出し
備考:要予約、無料駐車場あり
[温泉データ]
風呂:内湯 男女各1
泉質:単純二酸化炭素冷鉱泉(低張性、中性)
[宿泊 ご利用案内]
1泊2食付:16,500円~
youtubeでも紹介しています。観てね~♨️
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?