#2.「悩み」とは「欲求」 〜マレーの欲求リスト①〜

人の悩みは尽きません。
生きているうえで、人は少なからず大なり小なり「悩み」を抱えながら生きています。

そして、その「悩み」の正体とは、「欲求を満たすために考える」ことです。
欲求が満たされていない、「不快」状態であることから、人はそれに苦しむのです。
人は基本的には「不快」を避けたがります。
※#1参照
人はなんでこんなに苦労して欲求を満たそうとするのか?
それは、欲求とは人が生きてゆき、繁栄するために必要な行動に直結しているからです。
つまり、「快」=「欲求の充足」=「生存と繁栄(繁殖)」になります。


そんな「欲求」ですが、いくつあるかご存知でしょうか?

欲求の分類方法には、様々な方法、理論がありますが、今回参考にするのは「マレーの欲求リスト」です。

「マレーの欲求リスト」とは
1938年 アメリカの心理学者、ヘンリー・マレーが心理学史上初めて人の欲求をリスト化したものです。
このリストは、現在使われている多くの性格診断のベースになっています。
また、提唱されてから80年経った現在でも高く評価されており、様々な心理学者が研究を進めています。
その結果、研究者の解釈によって欲求の数が増えたり減ったりしています。

今回は初期に提唱された数でお話をしていきたいと思います。

マレーの欲求リストによれば人の欲求は39種類とされています。
人の悩みのタネは39種類あるというわけです。

人の悩みは、それぞれで環境などにも大きく影響を受けるため同じ悩みは一つもありません。

しかし、その要因となる欲求は39種類です。

ただ漠然と「悩み」としてしまうと途方もなく感じてしまいますが、その要因である欲求は数が限られて
います。
「欲求」という視点から「悩み」にアプローチしてみると自分が何に悩んでいたのか意外な発見があるかも
しれません。


次回は、「欲求」を少し違う角度からお話しできればと思います。

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