VIP戦略 #3認知度マイナス普及度
さて、三日目最終回でございます。
この動画を見て徳島の春にんじん並びに漬物産業の課題について考えていきたいと思います。
【永久保存版】西野亮廣の「生き残るためのVIP戦略」を全編公開します
『VIP向けの商品がないサービスはいかに残酷なのか』
『格差のないサービスは優しくない』
この動画を見て値段設定の大切さや安く売るというのは本質的には優しくないのだということを学びました。クレトファームのホリエッティです。
せっかく面白い話を聞けたので、じゃあこれが農業に、クレトファームに、はたまた徳島県の春にんじんや奈良漬けにどのように落とし込めるのか考えていきたいとおもいます。
今の現状、私は春にんじんに関しても、漬物原料の瓜、胡瓜でも、持続可能な農業とは言い難いと思っています。つまり30年先、50年先も続く産地の形ではないということです。
そう思う理由は3つで一つは、新規就農が難しい点です。春にんじんにしても漬物原料にしても初期投資が非常にかかるのです。
あと二つは農家の高齢化と単価の問題です。
私の父親や祖父の世代がやってた頃には、それなりに利益は残ってるので、その世代の方々はある程度の低単価でも細く長くと考えることもできたかもしれません。しかし、私が家業を継いでからは利益が出過ぎて困ったということは一度も経験してませんし、近所の30代後半の方に聞いても経験はないそうです。また、ここにきて原油の高騰から始まる、各種農業資材の高騰による影響はすぐそこまで来ていると私は思います。
これの打開策としては、値上げか作付け面積を増やすかという二択になりそうです。
しかし私自身の考えですが、大量生産は難しいと思っています。それは、まず北海道の大規模には到底勝てそうにないですし、もしアメリカや中国が本気を出して日本の農薬基準を遵守して日本にかの国の農産物が輸入されたとき大量生産の低単価商戦で勝てるとはどうしても思えません。
では値上げだと。日本の経済を一次産業から盛り上げる!
そこにしか、道はないんじゃないかと私は思っております。
そんなことから、徳島の人参や漬物などはどう考えてもVIP向けのラグジュアリー農産物や機能性食品として戦っていくべきではないのかと、常々考えておりました。
そんな中、キンコン西野さんの話を聞いて、大変勉強になったわけです。
今後の徳島の春にんじんおよび、奈良漬けなどの漬物産業の消費を増やすためにはどのような戦略をとるべきなのか考えたいと思います。
前回、前々回と投稿した、2例はVIPの方々がシングルルームやエコノミークラスの人々の分を肩代わりしてくれてる、あざす!
というお話ですけれども、それだけではありません。
何故シングルルームやエコノミーをある一定数以上構えるのか。
それは、認知度マイナス普及度の法則があるからです。
この二つの乖離があればあるほど、高単価になっていくということが動画では言われてることです。
ベラージオホテルはシングルを安くして、大学生やたくさんの人に利用してもらって認知度を上げている、ということなんですね。そうすることで、認知度マイナス普及度の乖離が大きくなって、1泊2000万のスイートルームが成立するわけです。
いわゆるブランド物、グッチやヴィトンが百貨店の1階や交差点の角地にあるのか。
認知度を上げるためですね。
スーパーカー、ポルシェやブガッティベイロンがなぜ高いのか、普及度が低いからですね。
高単価、高付加価値のある商品、すべてにこの法則が当てはまるのではないでしょうか。
ではここで、徳島の春にんじんを見てみたいと思います。
徳島の春にんじんは全国第三位の出荷量を誇ります。すごいでしょ??
じゃあ、みんな徳島の春にんじんを知ってますか?
あ、知らない?
聞いたことない?
にんじんは一本でもにんじん?
なるほど。
これじゃん。。。。。
徳島の春にんじんの問題はこれだああああああ。
ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!
認知度はゼロに近いのに、普及度は全国第三位。
単価が上がるわけなかったんだ。。。
どげんかせんといかんですよ。
これからクレトファームの人参販売戦略、考えていきたいと思います。
ありがとうございました。
クレトファームは人に感動を与えるような作品を届けるために作りました。
私は本家の長男ですので、農業に従事しておりますが、農業とクリエイティブな活動はすごく似たところがあると思っています。
私たちが作った作品、それが農産物でも、絵でも、喋りでも、音楽でも、
人を幸せにできるエネルギーに変われば最高です。
そんなエネルギーを作れる会社になるために頑張っていこうと思います!