自分で自分を縛り付けている「べき」を解き放つ
私の職は編集者だ。編集者らしい仕事をしているかどうかはわからないが、職業を聞かれたら「編集者」と答えている。
ただし、最近、自分は自分に「編集者だから○○でなければならない」という呪縛をかけて、自分で自分の首を絞めている。
・編集者だから、常に世の中のトレンドを抑えていないといけない。
・編集者だから、いろいろな情報に精通していないといけない
・編集者だから、業界で活躍している人を知っていないといけない
・編集者だから、キーマンの動きを抑えていないといけない
これらはもちろん、編集者として大切な仕事の要素だし、あるに越したことはない。
そして、もちろん自分のなかで「これだけは負けない」と思える分野を持つことは大切だ。
ただし、大切なことは、それではない。自分ができないこと、苦手なことは、周りの得意な人と組むということだ。
・世の中のトレンドを追いかけている人と仲良くする
・いろいろな情報に精通している人と仲良くなり、定期的に情報教えてもらう
全部自分でやろうとしないことだ。
頭では分かっているのに、常に自分で頑張ろうとしてしまう。
層じゃなくて、自分ができないことを認めたうえで「できる人」と仲良くすなることだ。
相手に自分と仲良くなるメリットを見せて、相手のニーズを満たすことだ。
それは何も、「自分が何かを相手に教えてあげる」ということだけではない。
話を聞くこと。相手の良いところを見つけてほめること。相手が繋がりたいと思う人を繋ぐこと。
「○○さんと一緒にいると、ハッピーな自分になれる」と思わせることもその1つかもしれない。
「○○さんと話すと、自分が望むことをできそうな人を紹介してくれる」と感じさせるのも1つかもしれない。
いずれにせよ、自分が自分が、ではだめだ。
いかにして相手が望むことで自分ができることを提供できるかだ。
それをこうして言葉では書けるのに、なかなか実践ができない。
結局、自分を縛り付けているのは、他でもない自分だ。
この自分にかけている「編集者とはこうあるべき」という呪いをいかにして解き放ち自由になれるか。
その上で、できないことを認めて、得意な人とつながり仲良くなり情報を仕入れる。
そういう風になることが、今の私の一番の課題なのだろう。