アイスコーヒーの選びかたと楽しみかた
こんにちは。堀口珈琲note編集部です。
いつの間にか梅雨も明け、いよいよ本格的な暑さが到来。
熱中症対策、節電…と現実的な話題も気になるところですが…
夏は、コーヒーが楽しい季節なのです。
同じコーヒーでも、ホットとアイスでは異なるキャラクターが立ち現れ、それぞれ違った表情を楽しませてくれます。
じめじめした日には涼しい部屋でホットを、青空広がる暑い日にはキンキンに冷えたアイスを。どちらも最高ですね。
さらにアイスコーヒーは、選ぶ豆やいれ方、飲むシチュエーション、アレンジなどで楽しみの幅はもっと広がります。
この夏を楽しく爽やかに、そしてよりコク深くビターに(?)堪能するために。
堀口珈琲からみなさんに、夏にぴったりなコーヒーと、その楽しみ方をご紹介したいと思います。
アイスコーヒーにおすすめの豆は?
アイスコーヒーといえば?
まず思い浮かぶのは、キリっとした苦味でしょうか。 真夏の暑い日に飲む、のうこうな苦味のアイスコーヒーは絶品ですよね。
では、こんなアイスコーヒーはどうでしょうか?
「瑞々しい酸味が心地よい清涼感溢れるアイスコーヒー」
「充実した果実感を楽しめるフルーティーなアイスコーヒー」
おいしそうに感じませんか?
深煎りの「のうこうな苦味」はもちろん、浅めの焙煎度の「すっきり華やか」な味わいをアイスコーヒーで楽しむのもまた、夏ならではの醍醐味です。
アイスコーヒーで楽しむ豆を選ぶときのポイント
最初のポイントは「どんなアイスコーヒーを楽しみたいのか」イメージしてみることです。
まずは上記2つの味わいの方向性から、どちらのアイスコーヒーを楽しみたいのか、イメージしてみてください。
イメージができましたら、それぞれの味わいごとに豆を選ぶ際のポイントを解説していきます。
「スッキリ華やか」なアイスコーヒーの場合
焙煎度はハイロースト(中浅煎り)~シティロースト(中深煎り)の中から選んでみてください。
その中でも、華やかな香りやフルーティーな風味に特徴のある豆が特におすすめです。アイスコーヒーにすることで、果実のニュアンスがより引き立ち、華やかな香りや爽やかな酸味を爽快にお楽しみいただけます。
一例を挙げるとすれば、エチオピアやケニアのように果実感に特徴のあるコーヒーや、ベリー系の果実を思わせる芳醇なフレーバーが楽しめるナチュラル精製のコーヒーは、アイスコーヒーでもわかりやすくその個性を楽しんでいただけると思います。
「のうこうな苦味」のアイスコーヒーの場合
焙煎度はフレンチロースト(深煎り)~イタリアンロースト(極深煎り)の中で選んでみてください。
基本的にはどの豆もしっかりとした苦味の感じられるアイスコーヒーに仕上がります。ポイントは“苦味+α”です。上品でクリアな苦味や力強いボディに重なり合う、複雑で芳醇な香りや、フルーティーな果実感、甘い余韻。
アイスコーヒーにおいても、苦味と共に多様な個性を楽しむことができます。
例えば、苦み+“甘い余韻”であればタンザニアやコロンビアのように「厚みのあるボディ」が特徴的なコーヒーを、
苦み+“果実感”であればエチオピアやケニアのように「果実感」に特徴のあるコーヒーを、
苦み+“複雑で芳醇な風味”であればインドネシアのコーヒーやナチュラル精製のコーヒーなどがおすすめです。
アイスコーヒーをおいしくいれよう
アイスコーヒーで楽しむ豆が決まったら、おいしくいれるためのコツを掴んでおきましょう。
今回紹介するいれ方は「急冷式」と「水出し」の2つの抽出方法です。
急冷式【香り高くクリアな飲み心地が◎!】
いれたての熱いコーヒーを一気に冷やして仕上げるアイスコーヒーを「急冷式アイスコーヒー」といいます。
ペーパードリップで抽出したいれたてのコーヒーの香りとコクを、アイスならではの清涼感とともに楽しめる、風味豊かな一杯に仕上がります。にごりのない透明感が感じられる飲み心地も特徴です。
急冷式アイスコーヒーのコツはたったの2つ。
「“濃い”コーヒーをいれる」ことと、「たっぷりの氷で冷やす」こと。
ホットコーヒーをいれる時と同じ豆の量を使い、同じ抽出時間をかけて3分の2の量を抽出し、氷をたっぷり入れたグラスに注いで急冷します。
レシピは以下の通りです。
動画を流しながら一緒に作ってみるのもおすすめです。
水出し【あっさりとしてまろやかな飲み心地が◎!】
水出しとは、コーヒーの粉を常温の水や冷たい水に数時間つけておくだけでできる簡単ないれ方で、あっさりとしてまろやかな味わいのアイスコーヒーに仕上がります。
急冷式ほどの香りやコクは感じられませんが、水出しの魅力はその「気軽さ」です。
就寝前に水出しコーヒー専用ポットに粉をセットし、水に浸して冷蔵庫に入れるだけ。朝起きれば冷たいアイスコーヒーが完成しています。
難しい技術は必要ありません。誰でも安定して飲み心地の良いアイスコーヒーを作ることができます。夏に熱いお湯を沸かさなくてもいいのも嬉しいですね。
抽出のレシピは以下を参考にしてみてください。
ポイントは、焙煎度によって粉と水の比率を調整すること。上記のレシピを参考に、お好みにあわせて粉の量や抽出時間を調整してみてください。浅めの焙煎度(ハイ~シティ)であれば抽出時間は5時間程度でもスッキリとした味わいを楽しめます。
上記のレシピを開発するにあたり、様々な豆で試作してみたスタッフが特におすすめするのは浅めの焙煎度(ハイ~シティ)。
堀口珈琲で販売している豆だと「#1 BRIGHT&CITRUSY ハイロースト」と「#2FLOWERY&JUICY シティロースト」。フルーティなフレーバーが心地よく感じられます。
水出しコーヒー用ポットはメーカー各社が様々なタイプを販売しています。
ぜひお気に入りの器具をゲットして挑戦してみてください!
▽ 参考)ハリオ 水出し珈琲ポット
本格的なアイスコーヒーを楽しみたいときは“急冷”、時間はかかってもよいので手間はかけたくないときや、あっさりした味わいを楽しみたいときは“水出し”と、シーンによって使い分けられるとよいですね。
ここまででアイスコーヒーに合う豆の選び方といれかたをご紹介してきました。
次に堀口珈琲の豊富なラインナップの中から、アイスコーヒーにおすすめの豆を是非ともご紹介したいのですが...
長くなってしまうので、次の記事でご紹介したいと思います ▽
紹介なんて要らないよ!もう買いたい豆が見つかってるよ!
という方はこちらからどうぞ
今年の夏はいろいろなアイスコーヒーに出会いましょう!