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Sigma fp L に CFexpress Type-B は使えるのか?

え? Sigma fp と fp L の記録メディアは

・UHS-II まで対応の SDカード
・外付けSSD
・外部モニターでの動画収録

ですよね。


CFexpress のスロットなんてないじゃないですか。
やだなーもー。





Sigma fp L に CFexpress が使えるかも?


▷CAPA CAMERA WEB の記事がヒント

そうです。Sigma fp、fp L は SDカードのシングルスロットなので、
普通に考えれば CFexpress は挿し込めません。

しかし、私はこの記事を見て、その手があったか!と思いました。
【2023ベストバイ】金属製カードリーダーをカメラに装着してCFexpressカードを外付けSSD的に使う! | CAPA CAMERA WEB (getnavi.jp)

CAPA CAMERA WEB の記事では、『LUMIX G9PROII』で使われています。


なぜこの記事に強い反応を示したか。
Sigma fp をお使いの方に限らず、SAMSUNG SSD T5 をお持ちの方が多いと思います。

この T5 が最近、『SSD本体が熱を持つことによって書き込み速度が落ちる』
と噂を聞くようになりました。

機種によっては、外付けSSD の書き込み速度だからこそ選択できるコーデックやフレームレートがあったりします。
Sigma fp では、cinemaDNG RAW の 12bit なんかがそう。

私自身、SSD で長回しをすることがないのでその被害の経験もなく、自分で検証することさえしていないのですが。
いざ長回しをしたいとなった時のために、解消方法や別の収録媒体を探す必要があるとは考えておりました。



▷STUDIO73 さんの YouTube動画 の場合

先々月、STUDIO73 の木村さんが YouTube にて、
SATA接続の内蔵SSD を外付けすることで、長回しの記録ができていることを紹介されていました。
しかし、これも1世代前のタイプでないといけないようで注意が必要です。


この動画が頭の片隅に残っていて、CAPA CAMERA WEB の記事を見て、
『Sigma fp L』にも『CFexpressカード』が使えるんじゃないか?
と思った次第。



検証(できるところまで)


▷用意するもの

詳しくは、CAPA CAMERA WEB の記事 を見ていただくと分かるのですが、
CFexpressカード を外付けするために、必要なものがあります。


▶CFexpress Type B

もちろん必須です。
今回は、LUMIX DC-GH6 で使用していた『Lexar Professional CFexpress Type B (LCFX10-128CRB)』の 128GB を使います。


▶CFexpress Type B カードリーダー

こちらももちろん必須。
特に、『SUNEAST CFexpress Type B カードリーダー』を CAPA CAMERA WEB でも推しております。
放熱性に優れたアルミ合金製 がポイントのようですね。
こちらも LUMIX DC-GH6 で使用するために購入しておりましたが、実は使ったことがありません。
この子はようやく日の目を見ることができるのか!?


▶SSD用クランプ

Sigma fp、fp L といえば、その拡張性。
リグを組んで拡張していくなら、SSDを保持するパーツが必要です。
今回は、カードリーダーを保持するために使います。



▷セッティング&検証結果


SE-RWCFX10GC32G2 & LCFX10-128CRB

中身は、本体と「Type-C Type-C」「Type-A Type-C」のケーブル2本。

SE-RWCFX10GC32G2 & LCFX10-128CRB


Sigma fp L & 24-70mm F2.8 DG DN | Art

使用するのは、Sigma fp L です。
レンズは何となく 24-70mm F2.8 DG DN | Art

こちらに SmallRig の SAMSUNG T5 用クランプ  BSH2343 を使い、
カードリーダーを取り付けました。
ケーブルはまた違うものを使っております。

KAKTUS さんの縦吊り用のパーツと、Ulanzi Falcam の F22 も付けているので、少しごつい印象?
あと、カードむき出しが少し怖い。

Sigma fp L & 24-70mm F2.8 DG DN | Art


起動してみましょう。

「USBケーブル接続中…」

どうやら、外付けのメディアとして認識しているようです!
収録可能残り時間が 1h 31m となっております。
これは、映像記録設定が FHD MOV ALL-I 29.97fps であるため。

では、cinemaDNG RAW の設定にしてみましょう。


映像記録設定の画面
cinema DNG 12bit UHD 23.98fps

収録可能残り時間が 0h 06m 。
128GB だから、そりゃそうか。。


実際に回してみましょう。

録画中
「記録メディアの容量がいっぱいです。」

結果、熱で止まるはことなく、
6分50秒ほどで容量がいっぱいとなり停止しました。

この時期で暖房を入れていない室内の検証もあってか、6分回し切ってもカードリーダーはひんやり冷たかったです。

CFexpress カード本体は、カードリーダーと比べると温かさはあったものの、熱というにはごく僅かといった感じで、まだまだ余裕そうでした。

SAMSUNG T5 の熱問題にしても10分程度は回るそうなので、耐熱性という点では全く検証しきれていませんが、記録媒体の選択肢として使える可能性は見えた気がします。

SUNEAST の CFexpress Type B には 1TB や 2TB のカードもあるため、いつか購入できたら試してみたいですね。

しかし、CFexpress カードは高いんです。



▷コスト面の問題

この記事を書いている時点で、Amazon を参考に価格を比較したいと思います。

今回で例に上げたメディアの 1TB の価格が以下の通り。

2024年1月4日時点の Amazon での販売価格


たっっっかい。

いやいや、メディアは大事よ。
でも高いわ。

セール中っていつまでだろう。
今月末までやってるなら、買いたいかも??


価格は高いですが、読み書きの速度や、複数枚持つときの携帯性では CFexpress にメリットがあります。

大きさを受け入れることができれば、SanDisk の 内蔵SSD が安いです。



まとめ

今回、CAPA CAMERA WEB の記事 を見て、Sigma fp、fp L では使えるのかとサラッと検索しましたが、ヒットしなかったので、書いてみました。

この記事を見てくださった中で
1TB の CFexpress Type B カードを持っている Sigma fp ユーザーの方が、続けて検証してくだされば、私も 1TB、いや 2TB のカードを買う決心がつくのですが。。。


そんなことより、SSD をどうやって Sigma fp L に付けようかと、いまだに毎晩カチャカチャとリグ組みをしております。


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