離島移住体験で図書館通い:利尻島編 1)まえがき&島に着くまで
北海道北部の離島、利尻島の自治体「利尻富士町」が、ありえないくらい参加のハードルが低い移住体験プランを実施しているので、僕も体験させていただくことにしました。
まえがき
通常、自治体の移住体験って「本気で移住を考えている人限定」とか「滞在中に指定の体験プランに参加してもらう」とかですよね。そこまで真剣に考えているわけではないけれど、どんなところかほんの少し試してみたいというゆるい考えの人だとしり込みしてしまうような条件ではあると思います。
なのに利尻富士町の「ワーケーション・お試し暮らし事業」はワーケーションしたい人も対象に加わっていることで、参加条件がソフトになっています。滞在中にSNSなどで発信することくらいがマストでしょうか。これならほぼ誰もが気軽に島の暮らしが体験でき、その経験をもとに検討することが可能ですね。
事業について詳しくは↓
というわけでまさに今、利尻島にやって来ています。僕はライターなのでまさしくワーケーションですが、一方で新聞連載「図書館ウォーカー」のための取材の一環としてぜひ試したいことがありました。
それは、
1)島内にあるすべての図書室を訪問する
2)滞在施設最寄りの図書室を何度か利用する
というもの
どちらも、何日も滞在しないとなかなか難しいものだと思います。1)はさておき、これまで300館以上の図書館を訪問してきて、良い図書館があり住んでもいいかなくらいに気に入る街もあって、1週間とか1か月とか長い間滞在して住民と同じ感覚でそこの館を利用してみたいと思ったことが何度かあったのです。
この機会に利尻富士町の図書室に通ってみることにしました。長くても2時間くらいの街歩きで去ってしまういつものパターンとは違いますね。
とは言えあらためて書いておきますと「図書館ウォーカー」はあくまで旅エッセイ。取材と言っても図書館員さんにインタビューしたり、お願いして館内を撮らせてただいたりとかはしません、というのはいつもの通りです。
というわけで、参加条件の「滞在中にSNSなどで発信」を満たすべく、利尻富士町でのステイのもようを写真多めの連載形式でちょこちょこ公開していきます。図書室についても、もちろん触れます。
さて、まだ利尻島に着いたばかりなのでまずは島に着くまでのことについて書こうと思います。
稚内から利尻富士を眺めるプチ旅
利尻島にはアクセス手段が主に2つあります。一つは稚内からフェリーで渡る、もう一つは丘珠か新千歳空港から飛行機です。僕は海が好きなので、フェリーでのんびり旅を選びました。稚内に前泊し、ハートランドフェリーで利尻富士町の鴛泊港に向かいます。
ところで利尻島に到着してしまうと一つだけ「できないこと」があります。それは、離れた場所から海に浮かぶ利尻富士を眺めるです。せっかくだからそれもやってみたい!
ということで稚内の利尻島が見えるスポットをいくつか訪ねて、島の移住体験へのわくわく感を高めようと思いました。選んだコースは、
ノシャップ岬→稚内温泉「童夢」→バスで夕日ヶ丘パーキング通過
というもの。ではでは写真をのっけていきます。
稚内→ノシャップ岬
ノシャップバス停までは、宗谷バスがけっこうな本数出ています。稚内駅バスタからだいたい10数分くらいで着きます。すごく身近な観光名所。
ノシャップバス停からノシャップ岬までは徒歩5分くらいかかります。
ノシャップ岬→稚内温泉
次の目的地、稚内温泉まではノシャップ岬から徒歩3キロほど。50分後くらいのバス(坂の下、緑経由稚内駅行き)に乗るつもりでしたが、せっかくなので歩いて行くことに。
稚内温泉→坂の下→稚内駅
稚内温泉「童夢」は「日本最北の温泉」です。温泉には詳しくないですが、泉質はぬるぬるすべすべ系で全身がつるつるに!
稚内温泉からは宗谷バスの坂の下、緑経由稚内駅行き路線で市内の隠れた夕日スポットとして知られる「夕日ヶ丘パーキング」を車窓から眺めます。絶景バス路線です。
稚内からフェリーで利尻島へ
バスは坂をのぼりきると住宅街や南稚内駅まわりを過ぎて、稚内駅ターミナルに到着。さて、いよいよ利尻島に渡るフェリーに乗りましょう。
帰りは飛行機なので、海から見る利尻はこれで見納めです。利尻島でのあれこれは、いよいよ次回から。
さいごに。フリーランスなので取材費や経費はすべて自費で賄っております。図書館ウォーカーを応援したい、面白かった、続きが楽しみという方はサポート、投げ銭などしていただけると大変うれしく思います。ありがたく経費に充てさせていただきます。お読みくださりありがとうございました。