元夫へのラブレター
お元気ですか?体調崩してないですか?
あなたの職場は病院だから、少し心配です。
私は通院と買い物以外滅多に外にでないので、体は元気です。
心の調子はどうですか?
私は相変わらず泣き虫です。
あなたと離婚して一年半がたちますね。
未だに泣いたり怒ったりしながら何がいけなかったのかを考え、反省する日々です。
別居の2ヶ月半前、白無垢の私をからだいっぱい幸せそうに見つめるあなたの姿が目に焼き付いて離れないのです。
私はあなたをちゃんと見れていなかったのかな……?あなたの深いところをもっときちんと見られていれたら、あんなにひどい離婚の仕方にはならなかったのかな?
あなたの発達障害をきちんと見られていたら、知ろうとしてたら、もっと向き合えてたのかな。
離婚してから知った、自分の発達障害とその特性。
同棲中・婚姻期間中に知れていたなら、もっと自分のできないことを受け入れて自分を責めずにいられてたのかな。
お互いのできることできないことを受け入れて工夫して過ごせていたのかな。
タラレバを言っても仕方がない。もう離婚したのだから。
でもやっぱり考えてしまう。自分のできないことをあなたに指摘されて自分を責めて、泣いて泣き崩れてばかりいた当時を思い出して、悔しくなる。
29年間生きてきて、誤解ばかりされてなかなか信用されない私を受け入れて、ものすごく信用してくれて、からだいっぱいに幸せそうに笑いかけてくれていたあなたとの別れを、こんなに辛いものにしてしまった。
孤独感を押し殺しながら生きて来て人を簡単には信用できないあなたが、私を見つけてくれて、会うたびいっぱいいっぱい幸せそうに楽しそうにしてくれて、いつどんなときもそばに寄り添っていてくれたあなたの、【僕を傷付ける人】の1人になってしまった。
いつどんな時もそばにいて寄り添ってくれたのに、寄り添ってあげられなかった。
精一杯愛してくれたのに、わかってあげられなかった。
こんな悲しい別れかたしたくなかった。
あんな最後じゃ救われない。
だから……
大好きだったよ。たくさんたくさんありがとう。たくさんたくさんごめんなさい。
もっとずっと一緒にいたかった。
夢を叶えたあなたを見たかった。いつかトライアスロンに挑戦するあなたを見たかった。
もっとたくさんの時間を共有したかった。
おじいちゃんおばあちゃんになっても手をつないでいたかった。
もっといろんなことを話し合って別れたかった。