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なにもしないということ

子どもたちの居場所づくりをしています。
形としては、不登校と言われている子どもたちのフリースクールなのですが、『居場所づくり』をしています。

ここでやっていること。
子どもたちも、大人たちも、『やりたいことをやる』ということ。

時間、場所を共有するということには、ルールがあります。
お互いが気持ち良く、一緒にすごすこと。
誰かが我慢するということではなく、
対話しながら、みんなの『ちょうど良い』を探っていく。


わたしたち大人は、『なにもしない』ことをしています。

ボードゲームをしたり、宿題をやったり、Switchをしたり、好きな電車の話をしたり。

オンライン授業に出たり、公園でバトミントンや鬼ごっこを楽しんだり。

ゲームに負けそうになって悔し涙を流したり。
初めてきた友だちに『ここどうぞ』と椅子を持っていったり。

YouTubeでルービックキューブのやり方を見つけて、みんなでやってみたり。
卓球やっているところの邪魔をしにいったり。


こんなことをしている中で、起こっていること。
得意なことをしてみたら、他の人が喜んでくれたり。
好きなことをしている自分を、満喫したり。
わからないことがあると、助けてくれる人がいたり。
悔しくて何度も挑戦するゲームがクリアーできたら、一緒に喜んでくれる人がいたり。
ひとりで遊ぶことも、大切にしてくれる人がいたり。


そんなことを体験しているうちに、起こっていく変化。
初めは固い表情の子どもたちも、少しずつほぐれてきて、はにかみ笑顔をみせてくれる瞬間。
ずっと、Switchの画面だけを見てすごしていた子どもが、ふと顔を上げて友だちに声をかける瞬間。
納得いかないときに、行ったり来たりしながら何か解決策に辿り着く瞬間。
そんなとき、何かが解けていくような感覚があります。


このような居場所を応援してくださる方々にも、たくさん支えていただいています。
あたたかな気持ちをたくさんお寄せいただいて、感謝申し上げます。

どのような状況の子どもであっても、たくさん遊んで笑って学んで、大きくなっていくこと。
そこにつながることを、これからもやっていきたいなと思います。

とにかく、子どもたちの成長していく姿はすごいです。
その子どもの持っているちからを信じている大人の一人として、『なにもしない』を実践できたらいいな。

いろんな姿、表情、言葉、行動、思い、気持ち…を見せてくれる子どもたちに感動の日々です。




小中高生のくつろぎスペース(フリースクール)ビリーバーズ広尾
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