世界から猫が消えたなら(川村元気・マガジンハウス)を読んで
砕けた軽い口調の文章から、名言がポンポン出てくる
例えば
人生は近くで見ると悲劇で、遠くから見れば喜劇だ
人が純粋に愛すべきものを語るとき、そこには感動が生まれる
自由は不安を伴う
この他にも一杯出てくる
もしも、という話は想像が尽きない。結構なくてもやっていけるものって一杯あるんだな、と思った。しかし、命だけは別だ。他に替える事ができない。主人公は自分の命と引き換えに猫の命を奪う事は出来なかった。物語は美しく進む。僕も何年かしたら死ぬんだけど、まだ実感できない。死を前にして自分は何をするだろうか。多分たいしたことはしない、できないだろう。だから、それまでは感謝の気持ちで自分なりに美しく楽しく生きていたいと思う。