「自由に生きる」(ルーブナ・メリアンヌ、社会評論社)を読んで
イスラム系の在仏2世であるルーブナは厳格な父に人生について、いろいろと教わったからこそ、考える力をもとにして話す能力が身についたのだと思う。
街区では目立たないように生活しないと、すぐ悪い噂が立つというのは、嫌な世界だと思った。
ルーブナは、女性蔑視と人種差別のための学生運動を始めるが、日本での赤軍学生運動みたいなものかと思った。
昔は、フランスでも女性の立場は弱かった事を知った。
今は、社会的にも政策的にも女性が優遇されていて羨ましく思うこともあったが、歴史的に見れば過去の反動で今があるのだと思った。
男と女の垣根、人種の垣根、世代の垣根などいろいろあるが、そういう垣根を越えて、自由に平等に交流するのは、まだまだ難しいが、以前から見れば改善されていると思う。
平等に自由に生きたいと思っている人は多い。
それでも、世知辛い世の中なのは、日本もフランスも同じだと思った。
しかし、人のせいばかりにしていてはいけない。自らができることから行動するのが大切だと思った。