世界潮流の読み方(ビル・エモット、PHP新書)を読んで
本書はリーマン・ショックが起きた後、北京五輪前の頃に書かれている。それから、かなりの年月が経ったが、その当時はどうだったか振り返るのもいいかと思った。
当時、日本はインフレ対策のために、円高誘導をしていた。これを逆手に取ったのがアベノミスクだったのかと思った。
アジアは中国とインドが二大大国だが、パキスタンも意外と重要で、パキスタンが保有している核がテロリストにわたると大変な事になる。
アジアやアフリカの新興国は日本を含め世界の成功事例をマネしていた。
ヨーロッパはロシアとの繋がりが強い事を知った。地理的にも近いからだ。
世の中は、突然何が起こるか分からない。だから、流れを読めない事もある事を本書は最初にことわっている。
本書で出て来た名言:
地獄への道は、善意で敷き詰められている。
よかれと思って行った政策がかえって国民を苦しめる事になる場合がある。
本書では、サラ金の金利の上限を引き下げたために、普通には借りにくくなって、闇金が横行する例が出ている。