
風をつかまえて(高嶋哲夫・NHK出版)を読んで
風力発電をするための風車を作る物語だ。
最初は、600万円でおもちゃみたいな風車を作って、台風が来て、ぶっ壊れてしまう。
これでは、いけないという事で、1億4千万円かけて、本格的な風車を作る。
外注に頼る部分は多かったが、設計は自作だ。
いろんな苦労が語られる。
なかでも、興味を引いたのが、金策だ。
資金集めのために、いろんなところに頭を下げるが、見事に断られてしまう。
しかし、1社資金を出してくれるところが、現れると、芋づる式に次々と資金を出してくれるようになる、というのが面白かった。
けが人を出して大変だったが、いろんな人との関わりで、事業が進んでいく。
みんな風車を作るのが好きなんだな、というのが伝わってきて、割と安心して読めた。