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「逆説の日本史・2(古代怨霊編)」を読んで

本書は聖徳太子について詳細に書かれた本かと思っていたがそうではなかった。しかし、聖徳太子の家庭環境は最悪でノイローゼになっていたことを知り可哀そうに思った。聖徳太子が天皇になれなかったのも不思議だ。怨霊に関する切り口でいろいろ論じられているが、科学が発達した現代でも見えない力にコントロールされるのは怖いものだという意味では、昔の人が怨霊を恐れていたのも納得できる。しかし怨霊をはねのける学問が発達しなかったのだろうかとも思った。天皇と怨霊中心に書かれていたが、庶民の暮らしについても知りたかった。

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