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クローバーナイト(辻村深月・光文社)を読んで

子育てにまつわる、ちょっとした事件簿集となっている。
まず、保育園と幼稚園の違いから全く分かっていなかったが、本書を読んでよく分かった。
ゼロ歳から入れるのが保育園で、3歳から入るのが幼稚園という事すら知らなかった。
認可保育園に入るために離婚する親もいるというのは、本当かどうかちょっと怪しいが、それくらい保育園に入るのは大変なことだというのがよく分かった。
逆にお受験を控えた子供がいる親が離婚するのは、お受験には致命傷で、お付き合いも途絶えるし、そういう時期に妊娠するのも大変なことだ。
兎に角、小学校に入る前の子育てにも苦労が多く、子育てに纏わる事件を解決していくクローバーナイトが頼もしい。

名言:
何が”普通”になるかは誰にも分からないのだ

子供の喜びの価値観は金額や規模の大きさだけでは測れないのだ

独自の文化と進化のはびこる場所に、外の世界の常識は通用しない

反発と尊敬は、実は紙一重なのではないか

家族の問題にとって、他人と言うのは一度限りの強い薬なのだ

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