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あなたのいない記憶(辻堂ゆめ・宝島社)を読んで
恋愛もちょっと入った日常ミステリー小説だ。
虚偽記憶という言葉がたびたび出てくる。
タケシはなぜ、偽の記憶を植え付けようとしたのか、に焦点を当てて物語は進んでいく。
タケシの人柄に焦点を当てて考えていくが釈然としない。
タケシは悪い奴、ダメな奴と思わせないといけない理由もいまいち分からない。
京香も思いも伝わらず、モヤモヤ感ばかりが募っていく。
でも、最後はカウンセラー晴川の名推理ですべてが解決するわけだけど、それでも、どうする事もできないモヤモヤ感が残る物語だった。