アドリブ(佐藤まどか・あすなろ書房)を読んで
著者の人生経験を元にして書かれている。
ある少年のサクセスストーリーのように書かれている。
ユージはイタリアに住む日本人だ。
音楽の素人だけど、コンサートでのフルートの美しい音色に興味をそそられた事から、物語は始まる。
家は貧しいし、何かと苦労が多かったのではないかと思うけど、そういった点はあまり強調されずに、話はトントン拍子に順調に進んでいく。
もし、成功した秘訣があったとしたら、才能と情熱と勝負強さということになろうか。
音楽の勝負の世界は運も大事なんだと思った。
・「美」とは、うつろいやすい自然や、人が創作したはかないものを自由に受けとめることなんじゃないだろうか。(本書より)