暗号のポラリス(中山智幸・NHK出版)を読んで
旅には、人との出会いを求める旅と、景色や建造物を観に行く旅の2通りがあると思う。
僕は、どちらかと言えば、人との出会いの旅の方が好きなのだが、若いころは、目的地へ行くための旅が多かったように思う。
しかし、出会いには景色以上の喜びがあると思うのだが、本書では、建造物を観に行く方の旅となっている。
そんな事をして何の意味があると思って読み進めていたのだが、難読症である少年の決意が伝わってきて、これはこれで良かったのかと思った。
少年が作った暗号のような文字(シンボル)が、少年にとって重要な意味を持っている。
誰もが自分だけのシンボルを持つ事で強くなれるのかと思った。
物語は情景描写とか人物描写がよく飛ぶので、暗号のように読みづらかった。