生け花に福を込め、研ぎ澄ます
水を張った花器の前に座る
左手で剣山を抑え、中央に若松を立てる
少し力を加え、しっかり刺さったら
気持ち左に傾ける
若松の横に千両を立てる
千両の低い枝や赤い実が手前に来るよう
バランス良く
黄色の菊と、紫色がクリーム色を包む葉牡丹を
若松の1/3から1/4の高さに水切りし
若松と千両の間を埋めるように刺していく
さいごは梅
枝ぶりのよい梅は若松と同じ高さで
枝ぶりが華奢な梅も若松と同じ高さで
枝ぶりよいの梅は
若松の後ろに気持ち右に傾け、刺す
華奢な梅は、茎を大きく斜めに切り
花器から思い切りはみ出すように、右斜めに刺す
両手を親指だけ出し握りしめ、畳に拳をつける
親指の力で両脚を後退させ
「真」「副」「体」
盛花が整っているかを確認する
簡素な生け花に、それぞれの福を込め研ぎ澄ます