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子育てに正解は無いが正攻法はきっとある - 1日5分で親子関係が変わる!育児が楽になる!PCITから学ぶ子育て

子育てをしていると困惑の連続です。昨日までやっていてくれたことを今日はしてくれない。決めたルールを守ってくれない。自分の思い通りに動かないと駄々をこねる。子供がやりたいことが増えてわがままを言うようになったことは成長した証であり嬉しくもありますが、どこまで子供に厳しく接すればよいのかは迷いどころです。
子育てに正解はあるのでしょうか?僕は無いと思っています。しかし、子育ての一つの指針としてPCIT(Parent Child Interaction Therapy:親子相互交流療法)を参考にするのは非常に良さそうです。では、PCITではどのような親子関係をどうやって築き上げていくのでしょう?

目指すべき親子関係

親子関係は大きく分けると以下の4つのタイプに分けられます

1. 許容的:子供の意思を尊重するがなぁなぁの関係
2. 関係性欠如的:子供にあまり関与せず放置する関係
3. 独裁的:子供の意思を尊重せず親に従わせる
4. 権威的:子供の意志を尊重しルールは厳格に従わせる

目指すべき親子関係は「権威的」な親子関係です。子供の意志を尊重し、子供がやりたいことをやらせ、親はただ見守ります。しかし、子供がやりたいことでも一度親子間でだめだと定めたルールは例外を作らずに守らせます。ゲームは1時間と決めたのであれば、相手がどれだけ駄々をこねても1時間でやめさせなければなりません。駄々をこねる子供に根負けしてルールを変更すると、子供は駄々をこねればルールを守らなくてもいいと学習してしまいます。一旦決めたルールに関しては例外を作らず、一貫して守らせることで権威的な関係を築きます。

子供に対してやるべきこと、やらざるべきこと

PCITでは特別な時間と呼ばれる親子で遊ぶ時間を取ります。この時にルールとしてDo(やるべき)とDon't(やらざるべき)のルールが存在します。

やるべきこと
1. 称賛する
2. 繰り返す
3. 真似をする
4. 行動の説明
5. 楽しむ

やらざるべきこと
1. 命令しない
2. 質問しない
3. 批判しない

子供がやることを親はただ見守りましょう。そして、子供が好ましい行動を行った場合はすぐさま褒めます。褒めるときは具体的に何が良い行動だったのかを指摘します。「ありがとう」だけではなく「なに」をしてくれて「どのように」助かったのかを具体的に伝えます。
逆に好ましくない行動をとったときは否定せずに無視します。子供は親の気を引くためにわざと好ましくない行動を行うことがあります。なので、好ましくない行動を注意して否定することは逆効果になりかねません。
親が子供と接する時に心がけることは「選択的無視」です。子供が好ましい行動をとったらすぐに褒め、好ましくない行動をとったら無視する。これを徹底しましょう。

命令する時に心がけること

子供に対してお願いしたとしても親と子供には明確な力関係があるので、親から子供に対してのお願いは子供から見れば命令です。親はちゃんと命令しているという意識を持ちましょう。命令する時には以下の点に注意します。

1. 直接的な命令形
2. 肯定的な言葉で
3. 一回に一つだけ
4. 具体的に
5. 年齢に応じて
6. 普通の声で
7. 前後に説明
8. 必要なときだけ

子供が命令に応じてくれないのは命令されていることがわかっていないのかもしれません。もしくは、年齢的に子供が出来ないことを命令しているかもしれません。毎回同じ命令を言わないといけないのであれば、子供はなぜその命令をされているのか理解していないのかもしれません。
子供が命令に応じてくれない原因を子供に押し付けては何も進みません。親が主体的に変えることが出来るのは命令のやり方だけです。子供によって効果がある方法は変わるので、上記の原則を元に試行錯誤してみましょう。

結論:知識は持っていて損はない

僕はどの家庭でもうまくいく親子関係の正解は無いと思っています。子供の性格も親の性格も千差万別で親子によってうまくいく方法が違いますし、そもそも家庭ごとに目指している場所も違うことでしょう。それをひとまとめにして「これが子育ての正解」というものを決めるのはあまりにも暴論だと思います。
しかし、子育ての正攻法を知ることは正解を決めることとは違います。正攻法は科学的に導き出されたうまくいく方法で、まずは正攻法を試しながら試行錯誤するのが各家庭の正解を出し間違いが起こりにくいでしょう。子育ては迷いの連続です。しかし、迷いながらでも進むしかありません。きっとあなたの家庭でもうまくいく方法があるはずなので、諦めずに少しづつでも改善して頑張っていきましょう。

ここに記載していることは以下の本に書いてあることを僕なりにまとめたものになります。PCITはADHDやASDに対して薬よりも効果があることが実証されており、科学的に根拠がある行動療法です。この本から読み取れるのはあくまで概要で、実際に試すのであれば専門家の指導の元に行った方が良いと思います。しかし、実際に行わないにしても行動指針としては非常に参考になるので、もし子育てに悩んでいるのであれば一読する価値はあると思います。


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佐藤@読書好きプログラマー
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