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著…マーク・デイビッド・ハットウッド 訳…風間賢二『初恋の道』
イタリアの海辺の村で織り成される若い恋模様を描いた児童小説。
⭐️単行本版
※注意
以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。
貧しい漁師の息子・マルチェロ。
彼は16歳の高校生。
学校でのヒエラルキーとしては冴えない部類かもしれませんが、いつも父親の漁を手伝っていて、友達にも恵まれ、素直で優しい少年です。
でも、いつも上の空。
なぜなら、片想いをしているから。
村一番の美少女・エレナに。
自分の立場を考えると、告白なんて出来ません。
ずっと想いを封じ込めています。
そんな彼の心にはいつも、彼女を想うあまり、いくつもの美しい詩が浮かび続けます。
さて、二人が暮らす村には、ある風習があります。
それは、16歳の誕生日を迎えた少女が、若い男性からの贈り物を受け取った後、初めてのデートをする…というもの。
当然、彼も彼女への贈り物について想いを巡らせます。
しかし、村一番の金持ちの息子・アルマンドも彼女に想いを寄せていて…。
…というあらすじの作品です。
マルチェロとエレナの周りでは、大人も含めて色んな人たちの思惑が交錯します。
わたしが特に好きなのは、マルチェロの親友であるリカルド、ティト、パオロの3人組。
わたしもこの3人と一緒になって、愛しのエレナにアプローチ出来ないマルチェロの様子を見て「じれったい!」「あいつは何をやっているんだ!」等とやきもきしている気分でこの本を読みました。
時には、彼らの友情に亀裂が生じそうになることもあるのですが…。
そういう描写も含めてキュンとしました。
いいですよね、初恋って。
甘酸っぱくて。
〈こういう方におすすめ〉
初恋を描いた小説を読みたい方。
〈読書所要時間の目安〉
2時間〜2時間半くらい。
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