原作…松駒 漫画…ハシモト『ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~』
わたしは4巻から登場する接客のプロフェッショナル・宇井さんのファン。
※注意
以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。
華麗な経歴を持つ宇井さんはコンビニで勤務しています。
店内で泣いている子どもがいれば超絶技巧切り絵で龍を作って見せて泣き止ませ、
万引きをカポエラで撃退し、
通勤手段はハーレーダビッドソン、
そんな宇井さんはとっても謙虚なジェントルマン。
宇井さんは8巻で名言を放ちます。
若い店員は、お客様が「セブンスター下さい」と言った時点で、「この方はいつもライトの2mg!」と判断し、サッと2mgを出そうとしました。
すると…、宇井さんはスッとその若い店員の手を遮り、お客様に「恐れ入ります。何mgでしょうか?」と尋ねました。
お客様は「2mgで」と答えました。
お客様が買い物を終えてお帰りになった後、若い店員は宇井さんに不思議そうに尋ねます。
「なぜわざと知らない素振りをしたんですか? 宇井さんはあらゆるお客様の銘柄を覚えているはずなのに…」
と。
宇井さんは答えます。
「銘柄を覚えられて嬉しいお客様もいれば、自分を極力覚えられたくないお客様もいらっしゃいます。お客様一人一人に合わせた接客を心掛けております」
と。
さすがは接客のプロフェッショナル!
お客様一人一人のニーズを把握。
尊敬します。
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