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写訳 春と修羅

写訳 春と修羅

数年前の春に出会った本でした。


内容は、宮沢賢治の詩の世界を
「写真で翻訳する」という制作意図の元、
写真家の齋藤陽道さんが
東北を中心に撮影した写真を収録した1冊。



「序」
「春と修羅」
「告別」
「眼にて云う」

難しい宮沢賢治の4篇の詩も、
齋藤さんの写真を挟むと
言葉がひとつひとつ心に入ってきました。


生と死に静かに寄り添う賢治の詩の世界と
日常に広がる命の煌めきをとらえる
齋藤さんの写真に、
こんなふうに目の前の人やものを慈しむことができたらいいな。。と、ページをめくりながら
涙がこぼれたのでした。




あるイベントでナナロク社の社長さんとチラッと
お話させていただく機会があったのですが、
社長も齋藤さんに同行して
東北に写真を撮影に行ったり、
この本に使った紙に対しての
思い入れを教えてくれたり、
こんなにも1冊1冊
思いを込めて作っているの…?(社長自ら!)、とびっくり、感動したのでした。



以来、ナナロク社の本のファンです。