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採用面接を受けるときに気をつけるべきポイント

前回に引き続き、面接関係の話です。

アクセス数が伸びないとわかっていながらも、私自身が将来面接をするときの備忘録がてら、長々と書いてしまいました。


さて、書類審査が一通り終わり、候補者との面接が始まりました。

私が担当するのは1次面接で、所用時間は1時間弱。

1時間話しただけで相手の能力を見極めるって、難しいと思いませんか?

難しいからこそ、世の中では無数のミスマッチが起きているのでしょうし。

難しいなりにも、面接官の立場から、応募者が面接時に注意すべきポイントについて独断と偏見で考えてみました。


時間厳守

これはまあ、当たり前の話で書くまでもないですけれど、遅刻は厳禁ですね。

ただ、電車が遅れたりする事態も想定して、余裕を持って出かけることを意識したいです。

遅れる場合は事前に連絡をすることも忘れずに。

まれに当日になって急用ができ、スケジュールの再調整をお願いされることがありますが、こういう場合はなんとなく「ご縁がない」ように思えてしまいます。

初めのあいさつ

面接官との対面時、はっきりと、大きめの声で名前を言うようにしましょう。ここで、第一印象がプラスかマイナスか、ある程度決まると思っています。満面の笑みは不要ですが、口角が下がらない程度の表情を保つ、ぐらいでよいかなと。

もちろん、会話が進むうちにその第一印象が好転したり、悪化したりもするので、第一印象が全てではありませんけれど。

ただ、いちど下がった印象を挽回するのは、結構難しかったりします。

服装

基本、無地のダークスーツを着ていけば問題ないですよね。ネイビーが無難だと思います。

ただ、男性ほどビジネス服のルールが決まっていない女性の場合は、たまーに、若干ずれた服装で現れるかたもいらっしゃいます。

昔遭遇したのは、黒のワンピースの人。

黒だとそれなりにフォーマル感は出ますけれど、ジャケットを羽織っていなかったので、どことなく「何かが足りない」ような印象を受けました。

それと、アクセサリーも注意が必要です。

特にピアスやイヤリングは、ぶら下がるタイプで動きのあるものは目障りに感じることもあります。ファッションに興味があることも原因なのですが、私はどうしても面接中にゆらゆら揺れているピアスに目が行ってしまい、話に集中しづらくなります。(その程度で集中力が削がれている自分が悪いのですけれど。)

なので、面接に着けて行くなら揺れないタイプの、小さめでシンプルなものが良いと思います。

面接はお見合いのようなもの、なんてことを言いますが、デートに行くときのようにめかしこむ必要はないんですよね。

目指すは、お見合い相手の親御さんに会いに行くようなイメージじゃないかな、と思っています。とにかく、「違和感のない服装」を心掛けたい。

メモを取るか取らないか問題

個人的には面接中にメモを取っていただくのは全く問題ないと思っています。そのほうが相手の話をきちんと聞いているような印象を受けるので。

ただこれも、業種、職種、役職などによってケースバイケースな気がします。考えてみると何となく、管理職以上の採用面接ではメモを取っていないような気もします。海外ドラマなどでも、面接でメモを取っているシーンはあまり見ないですが、あれは演出なのだろうか。

ちなみに私が面接官として入る場合は、後日候補者についての概要をまとめて報告しなければならないので、メモを取ります。

応募先企業の下調べ

今募集をかけている職種のせいなのか、応募者たちはあまりうちの会社の下調べをして来ていないんです。これは意外でした。

「弊社についてご存じでしたか?」と質問するとモジモジしながら、「以前から名前は知っていました」ぐらいの回答しか返ってこないのです。

これだと明らかに、応募者がうちの会社にはさほど興味がないことがわかってしまいます。

わかりますよ。多くの人が仕事内容や待遇を優先して転職活動をしているでしょうから、勤め先自体はどこでも構わない、というお気持ち。

でもね、採用する側としては、多少なりとも興味があるフリをして欲しいのです…。

応募先企業のホームページに一通り目を通して、1つや2つ質問するぐらいの心意気は欲しいです。

強み・弱みを聞かれたら

私はよく応募者に、「自覚している強み・弱みがあれば教えてください」と聞きます。

よくある質問なので、答えを準備してきている人が多いのですが、どうにも具体性に欠ける。

たとえば、「コミュニケーション力が強みです」と答えたいとしましょう。

コミュニケーション力と一言でいっても、いろいろな解釈ができますよね?

  • 初対面でも物怖じせずに話せる

  • 傾聴力がある

  • 物事をわかりやすく伝える能力に長けている

  • ネガティブな状況をポジティブに言い換えるのが得意

  • その場の空気や相手の表情を敏感に察知して適切な対応ができる

ぱっと考えただけでもこの程度は思いつきます。

これを踏まえて、

「では具体的に、あなたのいうコミュニケーション力とは何ですか?」

と聞かれたときに実体験に基づくエピソードを織り交ぜて答えられる程度には準備しておきたいところです。

一方、弱みについてですが、面接官は応募者の弱点を暴きたいがために質問しているのではありません。誰にだって弱みはありますから。

それよりも、「弱みをどう克服するか」のほうを聞きたいのです。

これも、過去の失敗などを踏まえてどのように状況を立て直してきたかを語れるのが理想です。

逆質問がない

一通り話し終わって、面接も終盤に差し掛かったタイミングで、

「何か質問はありますか?」

と面接官がたずねたときに、

「特にないです」

という人がまれにいらっしゃるのですが、これはやめたほうがいいと思います。

仮に自分の知りたいことが完璧に網羅されていた面接だったとしても、

「特にない」

と答えてしまうと、何も準備してこなかったのでは?と思われてしまう可能性があるからです。

ここでは質問の内容というより、質問が1つでもあることが大事だと思います。(理想を言えば、面接官の印象に残るような質問をするのがベストではありますが。)

若干脱線します。昔私が面接したある応募者に

「今まで働いた企業の中で、どこが一番働きやすかったですか?」

と聞いたとき、

「特にないです」

と返されたことがありました。

このかたは20年以上社会人経験があり、7~8社転職していました。

結構な数の職場を渡り歩いているのに、「特にない」と回答されて拍子抜けしたのと同時に、話を膨らませることのできない人という印象を受けました。おそらくこの人は、何の考えもなくダラダラと働いて20年経ってしまったのではないでしょうか。

「特にない」という答えかた、お粗末すぎやしませんか?

面接は自己分析の集大成

結局、採用面接というのは自己分析の結果を披露する場なのだなと感じています。

自分で自分のことをよく理解できていれば、面接官に自分の長所を伝えることもできますよね。逆もしかり。

自分はどういう人間かをしっかり分析できているかどうかが、面接の成否の分かれ目になるような気がします。


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