見出し画像

【プレゼンの技術】人前で話すことについて

1. 人前で話すことは苦手ですか?

突然ですが「人前で話すことは苦手ですか?」と聞かれたらどれを選択しますか?

A:とても自信がある
B:それなりに自信がある
C:少し苦手
D:とても苦手

とある社会人向けのアンケートの結果では、「とても苦手」「少し苦手」と感じている人の割合が8割を超えていたそうです。

私も人前で話すことには強いコンプレックスがあり、友人の結婚式のスピーチや仕事のプレゼンテーションで頭が真っ白になり、全部内容が吹っ飛んでしまったこともありました。

人前に出て話し始めた途端、緊張で頭が真っ白になる瞬間は、思い出すだけでおそろしい感覚です。ほとんどトラウマみたいなものです(笑

人前で話すことが上手くできずに失敗するたびに、「自分は営業には向いてない。他の人の方がうまくやれる」と悶々と悩んでいました。

とはいえ、仕事でプレゼンの機会を避けて通ることはできず、プレゼンの出来が商談の成否を分けることも少なからずありました。外資系IT企業で営業職として生き残っていくためには、プレゼンへの苦手意識の克服は不可欠でした。

そんな時にたまたまネットで見つけたのがトーストマスターズクラブでした。

2. トーストマスターズって何?

トーストマスターズはスピーチやコミュニケーションのスキルを学び合うコミュニティクラブです。ちなみにトーストマスターは「乾杯の音頭を取る人」という意味です。世界148カ国で27万人以上、日本国内では約4,000名の会員が200以上のクラブに所属しています。
https://w.wiki/6fBJ

早速、家の近所にあったクラブに入会してみました。

土曜日の1時間を使って「例会」をするのですが、毎回こんな感じで進みます。

①司会役の挨拶と本日の言葉の紹介
②テーブルトピック:お題に対して指名された人が1分間スピーチ
③5分間スピーチ:好きなテーマで単独でスピーチ(2人)
④論評:論評役がスピーチに対する論評コメント(2人)
⑤ベストテーブルトピック、スピーカー、論評者を投票
⑥司会者による振り返りと投票結果の発表

トーストマスターズクラブの例会の流れ

3. トーストマスターズで学んだこと

「例会」での一番のチャレンジは5分間スピーチです。自分で話す内容を考え、ボディランゲージやビジュアルエイドを駆使して約10数名のメンバーの前でプレゼンします。

論評セッションでは、スピーチの良かった点や改善点を指摘してもらえるので、客観的にみてどうだったのかが明確にわかります。

あと面白いのは「えーとカウンター係」です。例会の1時間の間、各メンバーが「え~と」「え~」「まあ」などを発した回数がカウントされ最後に個人別に発表されます。

テーマに対してどうやって心を動かすストーリーを作るか、どんなスピード、間で話すか、表情や身体をどう動かすのが効果的か、などたくさんのことを学びました。

そして、口癖だった「え~」と「まぁ」も劇的に減りました(笑

トーストマスターズでの学びは、仕事でも多いに役立ちました。プレゼンの時はもちろんのこと、対面のミーティングや電話会議でも、聞き手の存在を意識する余裕が生まれ、コミュニケーション全般において自信が持てるようになりました。

これまで100回以上、様々な形でプレゼンをやってきましたが、商談の決め手となったプレゼン、全社員向けの受注事例紹介、大学の講義の一コマを使った仕事内容の説明、社外向けセミナーでの講演など、トーストマスターズで学んだことは、どんなプレゼンにも活かすことができました。

4. お手本になるプレゼン

最近で言うと石丸伸二さんのプレゼンはとても良いお手本になると思います。都知事選の出馬会見での30分間のプレゼンは以下の3つのポイントが素晴らしかったので、もしお時間があればチェックしてみてください。

①1枚に3x3で重要度順にわかりやすく説明
②台本を読み上げるのではなく、自分の言葉で話している
③聞き手が理解しやすく共感しやすい強弱/緩急と絶妙な間の取り方

石丸伸二さんのプレゼンの技術(都知事選記者会見より)

5. 最後に・・・

今の時代は営業職に限らず、どんな職種でもプレゼンの機会はたくさんありますよね。自分の考えや気持ちをわかりやすく伝えたり、解決策を提案したり、意識や行動の変化を促したり・・・

人前に出て話すことはとても勇気のいることですが、一歩踏み出してチャレンジしてみると、新しい道が拓けるかもしれません。何か一つでも皆さんのお役に立てば幸いです。

ここまで読んで頂きましてありがとうございます。もしこの記事がいいなと思ったら、スキ・コメント・フォローなどいただけますと嬉しいです。今後も私自身の経験から学んだことや、気づきなど発信していきますので、応援よろしくお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?