【孤独のグルメ】第Ⅵ話 マイカリー食堂、初挑戦。
※ ド初っ端から、『孤独のグルメ』の主人公、井之頭五郎になり切る独身アラサー男性が出てきますので、ご注意ください。
午前の仕事も片付いた。さぁ、メシだメシ。今日もレトルトカレーが俺を待っている。
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・・・しまったぁ~。
いつもは職場に冷凍ご飯をストックしているのに、今日はない。昨日で食べ終わってたの、すっかり忘れてたよ。レトルトカレーだけじゃ腹は膨れないしなぁ。
どうするかなぁ~。
一旦家に帰って、メシを炊いてもいいんだが…こうやって用意を忘れたのもなにかの縁、だ。ずっと気になっていたあの店に行ってみよう、そうしよう。
ここだここ。マイカリー食堂。
あの有名牛丼チェーン店、松屋のグループ系列店。松屋にもカレーを置いているのに、専門店まで出してくるとは。
やるじゃないか、松屋フーズ。
さぁて、なにを食うか決めるか…おっ。
店の外にメニューがある。これ、意外に嬉しいんだよなぁ~。
松屋系列であるマイカリー食堂は、松屋と同じように食券制。券売機の前に立ってから食うものを決めていると、次の人が並んだ時に焦っちまう。だからじっくり選べる店外メニューは俺みたいな優柔不断な奴に優しい。
マイカリー食堂、もう好きだ。
というか、めちゃくちゃ安くないか…?
カツカレーが普通盛で590円(税込)。某カレーチェーンだったら800円は下らないだろう。ま、あそこはあそこで美味しいからいいんだけど。
・・・よし決めた。今日の相棒はコイツで決まりだ。
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券売機でメニューを選択し発券。あとは好きな席に着いて、自分の券番号が表示されるのを待つだけだ。実にオートマチック。これから、店員さんが席まで注文を聞きに来ることも減っていくんだろうなぁ。ま、俺は美味いメシが食えればそれでいい。
・・・おっと、俺の番号が呼ばれたな。
デッカイなぁ~!
ただの大盛でこれか。客をお腹いっぱいにしたいっていう店の思いが伝わってくるようだ。
俺の拳と比べても一目瞭然。
俺の拳がちっちゃいんじゃない。コイツがデカいんだ。
食べる前から勝負は始まっている。気圧されるな、打つべし打つべし。
いただきます。
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まずはカレーだけで食べてみるか。
具材に惑わされるなかれ、カレーの本質はルーにある。
んむっ。
お~、深みがあっていいルーだ辛っ!中辛でこの辛さか!辛口にしなくて良かった。
・・・でも、すぐに次が食べたくなる。辛いけど美味い。美味いけど辛い。これはいいカレーだ。
今度は米と一緒に。
あ~、美味い。やっぱカレー専門店で食うカレーライスは美味いなぁ~。なにが美味いって、米の炊き具合が絶妙なんだ。ちょっぴり固めに炊きあげられた白米と、少しサラッとしたカレールーがベストマッチ。なんでも出してる食堂の米じゃ、こうはいかない。
もちろんカツも忘れてませんよ、と。カレーをたっぷりまとわせて、と。
松屋系列にはとんかつの「松のや」がある。ついつい期待しちまうな。
んむっ。
美味い!外はサクサク、中はジューシー。なんだこのカツ。凄いぞ。
めちゃくちゃ柔らかい。スプーンでも簡単に切れちまう。
何気ないポイントだが、スプーンと一緒に箸を出してくれるのも嬉しい。スプーンだけだと、カツを食うのに難儀することがある。
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もう、完全にエンジンがかかっちまった。誰も俺を止められない。ぶおんぶおん。
カレーとライス。カツとライス。カレーとカツとライス。どの組み合わせも最高だ。どんどんギアが上がっちまう。張り切り過ぎて、エンストしちゃうかも。
ちょっと赤信号で小停止。
この付け合わせ、福神漬けじゃないな。まっ茶色で味が濃そうだ。
んむっ。
ほぉ~、意外に味は濃くないんだな。見た目と違わぬ醤油味、かっこ甘めかっこ閉じる。
脇役までちゃんと実力派。マイカリー食堂のカレー、侮れない。
・・・・・・・・・
米の一粒、ルーの一滴、衣の一片。
すべて残さず食らうべし。
最初は食い切れるか不安になったが、あまりの美味さに夢中になっちまった。店のカレーが食いたくなったら、また来るよ。
御馳走さまでした。
ほにゃ活。は『孤独のグルメ』を
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